事務局用A1 募集要項の作成
4. コースの目的 : This program prepares future leaders who want make a difference in …
今や、大学は純粋な学問の場というより、将来社会で役立つ人材育成の場と捉えられる傾向も顕著になっています。
This program prepares future leaders who want make a difference in .......
(このプログラムでは、......分野で秀でた将来のリーダーを育成します。)
This course is designed to prepare professionals in .......
(ここは.....分野のプロフェッショナルを育てるコースです。)
上記のような表現にすることができます。
日本人は、育成をtrainと訳しがちですが、trainは、短期間で特定の技能を教授するというニュアンスなので、大学には馴染みません。
prepareは長期にわたって有能な人材を育成するという意味なので、こちらを使うことをお勧めします。
また、make a differenceは「人より秀でる」ということを表現しており、学生の自尊心をくすぐる表現として用いられています。
基本的な考え方
修士コースなどの募集要項は、一般的に(1)コースの目的 (2)募集定員 (3)出願資格 (4)出願書類 (5)出願方法 (6)選考方法 (7)合格発表 (8)入学手続 (9)注意事項 (10)問い合わせ先 から構成されます。昨今は多くの大学が優秀な外国人留学生の獲得を目指していますが、英文募集要項の出来栄えは、学生の出願意欲に大きく左右します。日英の募集要項の違いとして、前者は、手続き事項を割と淡々と記載するのに対し、後者は(1)の部分、すなわち、コースの目的、実施手法、成果(卒業後のメリット)などコースの前提部分を強調して作成することが挙げられます。ここでは、このような学生を引き付ける英文表現について解説します。

山本愛一郎(やまもとあいいちろう)前JICE総務部特任部長
JICE職員向け英語研修の講師や各種英文校閲を担当。
東京外国語大学英米語科卒、米国コロンビア大学国際行政大学院修士
※本ページでは欧米的表現を使用しています。