教員用F1 面接試験口頭表現
3. 志望動機の問いかけ : What prompted (motivated) you to apply for…….?
コースの志望の目的や動機を聞く方法には、前回ご紹介した表現の他、以下のような面白い言い回しもあります。
What prompted (motivated) you to apply for.......?
(あなたを......コースの応募に駆り立てたものは何ですか。)
また、以下のような表現もあります。
What has brought you here? (何があなたをここに運んできたのか。)
これはWhy did you come here?(なぜあなたはここに来たのか。)の代わりに使用するもので、「擬人法」と言われます。人物の代わりに物や事象を主語にする疑問文で、英語独特の表現となります。これを使うことで、you主語にならないため、比較的温和な疑問文になり、答える方も答えやすくなるのです。同時に知的な英語を使う試験官だという印象を与えることができますので、これもぜひ使ってみてください。
基本的な考え方
修士コースなどの面接試験において、一般的には、(1)志望の動機 (2) 学問研究の適正 (3)卒業後の進路やキャリアへの期待などをいくつかの質問によって確認します。それには英語独特の表現もあるため、それらを適切に使うことによって、必要な回答を確実に得ることができるようになれることを目指します。

山本愛一郎(やまもとあいいちろう)前JICE総務部特任部長
JICE職員向け英語研修の講師や各種英文校閲を担当。
東京外国語大学英米語科卒、米国コロンビア大学国際行政大学院修士
※本ページでは欧米的表現を使用しています。