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北海道洞爺湖サミットへの通訳支援 その1

複合(地域) 通訳派遣
summit01.jpg高橋北海道知事と会見する松岡理事長(右側中央)
平成20年4月4日、札幌市の北海道知事公館にて、松岡和久理事長より高橋はるみ北海道知事に、北海道洞爺湖で開催される主要国首脳会議(サミット)及びアウトリーチ国を対象とした拡大会議に関する通訳派遣について、JICEの支援表明書が手渡されました。

これにより、サミット開催期間中に、VIPやそれに準ずる方々への通訳業務をはじめ、サミット開催までの準備期間中に通訳ボランティアや関係スタッフへの語学及び応対に関する指導、助言を無償で提供する意向を伝えました。高橋知事からは、「語学に精通した人の協力がなければ対応は難しい。力添えを頂き成功させたい。」と感謝の意が示されました。

JICEは、本件を自主事業として位置付け、北海道庁および北海道洞爺湖サミット道民会議に協力し、サミット及び関連イベントの成功に向けて取り組んでいます。

  1. summit02.jpg研修監理員を前に説明される加藤ディレクター
    「北海道洞爺湖サミット説明会」(平成20年5月23日開催)
    北海道洞爺湖サミット道民会議から加藤耕作ディレクター他ご担当者がJICEに来られ、サミット開催時に配置される研修監理員(通訳)に対し、約2時間、説明会が開催されました。各国から北海道を訪れるVIP及びそれに準じるお客様等に、北海道をより深くご理解頂けるよう、また、通訳が共通認識をもって対応することにより、円滑で効率的な事業の運営が図られることを目的として、北海道洞爺湖サミット道民会議が主催したものです。当日は、英語を含め7ヶ国語の研修監理員やスタッフ約30名が説明を受け、サミットの基礎知識を学びました。
  2. summit03.jpgJICA研修員(左)を相手に英語で説明する大学生ボランティア
    「北海道洞爺湖サミットボランティア研修会」(平成20年5月31日)
    北海道洞爺湖サミット道民会議は、新千歳空港に到着されるサミット関係の外国人への案内役となる大学生ボランティアに対する研修会を実施しています。第2 回研修会には、JICE北海道支所所属の藤原幸恵研修監理員が講師となり、ボランティア大学生に対し、新千歳空港の施設案内、公共交通機関の案内等に関する語学研修の支援をいたしました。また、JICA札幌国際センターの協力を得て、JICA技術研修員が外国からのお客様役として活躍しました。
  3. 「北海道洞爺湖サミット関連在京大使館北海道知事同行通訳」(平成20年5月20日~6月9日)
    G8サミット及び拡大会合に関連し、高橋知事や北海道庁の要人が、在京フランス大使や在京南アフリカ大使を訪問する際に、JICEは、研修監理員を知事等の同行通訳として派遣しました。
  4. 「北海道洞爺湖サミットスタディツアー」(平成20年6月3日~4日)
    北海道洞爺湖サミット道民会議主催で、スタディツアーが実施されました。これは、サミット会場はもちろんのこと、サミットに出席する各国首脳の配偶者プログラムの候補地やプレスセンターを事前に視察し、通訳としての立場から、必要な情報を入手するものでした。ツアーの結果については、サミット関連業務本番当日配置される研修監理員と情報共有しました。

    今後、サミット開催期間(平成20年7月6日~9日)中に、G8及び拡大会合に出席される各国首脳及び関係者と北海道を繋ぐための各種プログラムにJICEは、17名の通訳を派遣し、北海道洞爺湖サミット関連行事の成功に寄与したいと思っています。