日韓の人づくり協力の担い手が交友を深めた一週間
~INEPA職員のインターンシップ研修実施~
アジア
複合(事業)
韓国は昨年11月にOECD(経済協力開発機構)のDAC(開発援助委員会)に加盟を果たし、現在ODAが急速に伸びています。そのODAを実施している機関がKOICA(韓国国際協力事業団)で、KOICAの実施する事業の内、研修員受入事業を担っているのが韓国国際交流推進協会 (International Exchange Promotion Association: 通称、INEPA(イネパ))という組織です。INEPAとJICEは、日韓のODAで非常に似た役割を果たしている組織ということから、平成17年度から組織どうしの交流を始め、その一環として隔年でお互いの職員を短期間のインターンとして受け入れるプログラムを実施しています。
今年度は、平成21年12月14日(月)から18日(金)までの期間、INEPAから3名の若手・中堅職員を迎えてのインターンシップ・プログラムを実施しました。今回の特徴は、一週間の滞在の内、前半は東京での全般的な意見交換に充て、後半は具体例を九州で学ぶという構成です。 INEPAの業務はJICEの研修監理業務と共通する点が多いため、JICE本部では、効率的な研修運営や研修員の学びを促進する方法等について自由に意見を交わしました。そうした中で、特に彼らが興味を示したものが単なる通訳と言う範疇を超えたJICE特有の研修監理員制度でした。INEPA には、研修監理員という制度がなく、「研修監理員の果たす役割や詳しい業務内容を教えて欲しい」、「JICEでは研修監理員をどのように育成しているのか」等の質問が集中しました。 前半のプログラムを通して、INEPAとJICEの若手・中堅職員がお互いに学び合おうという姿勢が見られ、自由な発想でアイデアを出し合い、双方にとって非常に得るものが大きい機会となりました。
後半の九州では、実際に研修コースのアクションプラン発表会などに参加し、JICE研修監理員の現場での業務に触れる機会を作りました。その他にも、JICE九州支所では研修監理員と議論をする場を設け、研修員が体調を崩した場合の非常時対応や、研修受け入れ機関との調整、事前配置と事後配置の仕組みについてなど、東京での議論の下地があったことで、実務に沿った具体的な意見を交わすことができました。 また九州の特徴を生かし、KOICAとJICAによる日韓共同研修コースを実施しているJICA九州では、このコースを担当している職員の方と意見交換をしたり、優れた環境技術を後世や世界へ広げているKITA(財団法人北九州国際技術協力協会)や北九州環境ミュージアムの皆さんたちの取組みに触れることができたことなども、INEPAの3名にとって大きな収穫になったようです。
これまでは、INEPAとJICEのそれぞれの活動の共通点に目が向きがちでしたが、今回のプログラムでは、研修監理員の存在・役割など、お互いの研修運営における違いが焦点となりました。共通点と相違点の理解をとおして、両組織の交流は着実に根を下ろしています。
【INEPAインターンシップ日程】
「INEPAはSunrise Organizationだ、若い君たちにはがんばって欲しい」
松岡理事長の言葉に笑顔が溢れるINEPAの3人
相手への説明を通して自分たちの組織のことを改めて理解する、
INEPAにとってもJICEにとっても気付きの多い一週間でした(東京業務室にて)
今年度は、平成21年12月14日(月)から18日(金)までの期間、INEPAから3名の若手・中堅職員を迎えてのインターンシップ・プログラムを実施しました。今回の特徴は、一週間の滞在の内、前半は東京での全般的な意見交換に充て、後半は具体例を九州で学ぶという構成です。 INEPAの業務はJICEの研修監理業務と共通する点が多いため、JICE本部では、効率的な研修運営や研修員の学びを促進する方法等について自由に意見を交わしました。そうした中で、特に彼らが興味を示したものが単なる通訳と言う範疇を超えたJICE特有の研修監理員制度でした。INEPA には、研修監理員という制度がなく、「研修監理員の果たす役割や詳しい業務内容を教えて欲しい」、「JICEでは研修監理員をどのように育成しているのか」等の質問が集中しました。 前半のプログラムを通して、INEPAとJICEの若手・中堅職員がお互いに学び合おうという姿勢が見られ、自由な発想でアイデアを出し合い、双方にとって非常に得るものが大きい機会となりました。
後半の九州では、実際に研修コースのアクションプラン発表会などに参加し、JICE研修監理員の現場での業務に触れる機会を作りました。その他にも、JICE九州支所では研修監理員と議論をする場を設け、研修員が体調を崩した場合の非常時対応や、研修受け入れ機関との調整、事前配置と事後配置の仕組みについてなど、東京での議論の下地があったことで、実務に沿った具体的な意見を交わすことができました。 また九州の特徴を生かし、KOICAとJICAによる日韓共同研修コースを実施しているJICA九州では、このコースを担当している職員の方と意見交換をしたり、優れた環境技術を後世や世界へ広げているKITA(財団法人北九州国際技術協力協会)や北九州環境ミュージアムの皆さんたちの取組みに触れることができたことなども、INEPAの3名にとって大きな収穫になったようです。
これまでは、INEPAとJICEのそれぞれの活動の共通点に目が向きがちでしたが、今回のプログラムでは、研修監理員の存在・役割など、お互いの研修運営における違いが焦点となりました。共通点と相違点の理解をとおして、両組織の交流は着実に根を下ろしています。
【INEPAインターンシップ日程】
日程 | 午前 | 午後 |
---|---|---|
12月14日(月) | 他組織での打合せ | 理事長表敬訪問 JICE組織概要 JDS、JENESYS事業概要説明 |
12月15日(火) | 他組織での打合せ | 受入業務室概要説明 国際研修部の事業説明、意見交換 |
12月16日(水) | JICA東京施設運営、館内視察 東京業務室での意見交換 |
JICA地球ひろば視察 |
12月17日(木) | 北九州へ移動 | 北九州環境ミュージアム視察 JICA九州施設運営、館内視察 JICE九州支所での意見交換 |
12月18日(金) | KITA副理事長と意見交換 JICA九州意見交換 |
研修コースのアクションプラン発表会及び閉講式に参加 |

松岡理事長の言葉に笑顔が溢れるINEPAの3人

INEPAにとってもJICEにとっても気付きの多い一週間でした(東京業務室にて)
研修監理員とは?
研修監理員は、開発途上国から日本の技術や経験を学ぶために来日する研修員たちに対して、彼らの参加する研修コースを効果的に、且つ円滑に実施するための運営業務と通訳業務を担う専門スタッフで、現在、多数の研修監理員がJICEに登録し業務に従事しています。 |