クウェート政府と人材育成サービスに係る覚書に署名
2010年6月14日、JICEはクウェート政府代表として来日した行政管理委員会(CSC: Civil Service Commission)との間で、クウェート政府の人材育成に係るサービス提供のための覚書に署名しました。この覚書により、向こう3年間、JICEはクウェート政府予算による日本での研修事業などの人材育成プログラムの企画、実施、評価を行います。覚書署名式には、在日本クウェート大使も出席され、多くのクウェートメディアが記事[1]を掲載しました。
JICEは、2009年6月から12月にかけて、在日本クウェート大使館や日本の外務省、在クウェート日本国大使館からのご支援を頂きながら、ニーズ調査や協議のためクウェートへ独自のミッションを数回派遣しました。クウェート政府はこれに対し、設立以来33年間にわたり、諸外国からの研修員や留学生の受け入れに係るさまざまな業務を実施してきたJICEの実績、そしてクウェートに適用可能な日本の幅広い知見と技術を高く評価し、覚書署名につながったものです。
今後の日本での研修の内容などを検討するため、今回、CSC代表団は日本に約1週間滞在し、外務省中東アフリカ局や在日本クウェート大使館への表敬訪問や意見交換、日本の最先端技術の確認のためパナソニックセンター東京やスマートグリッド展2010(主催:日刊工業新聞社)の視察、日本人の集団倫理や人材育成の歴史経験についての講義など、様々なプログラムをこなしました。
その結果、JICEとCSCは覚書に基づき、2011年5月までの向こう1年間で、水・電力分野やICT分野など優先的な分野に係る本邦研修を実施することに合意しました。また、両国関係者による運営委員会(Steering Committee)を設置し、本邦研修をはじめとする協力プログラムの実施状況のモニタリングと評価、新たなプログラムの計画などについての議論を行う予定です。
日本とクウェートは2011年に外交関係樹立50周年を迎えます。このような記念すべき年に向けて、JICEはこれまで培った経験と知見を最大限活用し、クウェートの持続的な経済発展とそれに必要な人材育成に貢献していきます。
以上
[1] 『Kuwait Times』(2010年6月17日)「Kuwait, Japan to deepen cooperative relations」
『Zawya』(2010年6月14日)「Kuwait, Japan sign technical cooperation agreement for human resources development」
また、在日本クウェート大使館もホームページ上でニュースを掲載しました。「東京、6月16日、駐日クウェート国アルオタイビ大使が、クウェート国・日本両国関係者を招聘し夕食会主催」(クリック)