「国際理解教室in利府」を共催~みんな、世界とつながっている 第3弾 地球のステージ編~
11月3日文化の日、宮城県利府町にて開催された国際理解教育のイベントを共催しました。このイベントは教員が中心となって3年前から実施しているもので、今年は「人と人とのつながり」をテーマに開催されました。
「午前の部」では教職員中心の20数名が集まり、国際理解教育実践発表会を行いました。今回は中国をテーマとして、青年海外協力隊の中国隊員OGと、中国出身のJICEスタッフ(仙台で実施中の就労準備研修連絡調整員)がそれぞれの視点から中国と日本を語りました。JICEスタッフは、多文化共生の視点を持つことの大切さや、日本に住んだことで知った日本人の良さ、地域の文化や伝統を継承しようとする素晴らしさを語りました。また、日本人は、人に対して言葉で愛情表現するのは苦手だけれど、ペットに対しては、家族以上に素直に愛情を現わすという話題には、会場で大きな関心が寄せられました。
青年海外協力隊OGからも活動の紹介がありましたが、協力隊OGの任地と、JICEスタッフの出身地はかなり離れており、両地点の民族も文化も異なっていたため、二人の発表からも中国の広さを実感することができました。
「午後の部」は、一般に公開したプログラムで、170名もの方が来場しました。
まずは、「NPO法人地球のステージ」の桑山紀彦さんのステージです。学校の先生にすすめられるがまま何もわからず会場を訪れた子どもたちも、他県から駆けつけた熱烈な桑山先生ファンも、素敵な歌声と映像からたくさんのメッセージを受け取りました。
ステージ後は、桑山氏と午前の部の講師2名による「人と人とのつながり」をテーマにしたパネルディスカッションが行われ、3年目のイベントは終了しました。
国際交流がもともと盛んな利府町ですが、回を重ねるにつれて子どもたちにも国際理解が特別なことではなく、相手を思い やり認め合うことだということが浸透していっていることでしょう。見えるところ以上に国際理解の根っこが伸びていることを実感した催しでした。