事業ニュース

JICE友好交流基金
「北海道教育大学附属札幌中学校及び江蘇省塩城中学校との学校交流事業」

中国 複合(事業)

JICE友好交流基金(2011年7月設立)を活用した第二回目の事業として、2012年1月25日(水)から29日(日)まで江蘇省塩城中学校の教員及び生徒、塩城市外事弁公室の職員、あわせて25名を北海道へ招聘し、北海道教育大学附属札幌中学校との学校交流及びホームビジット等の交流プログラムに協力しました。

 

中国江蘇省人民対外友好協会とは2010年12月に友好協力に関する覚書を結び、医療、農業、環境、教育の四分野で友好往来、及び国際互恵協力関係を強化することに合意しています。今回は教育交流の一環としてこの協定に基づき、生徒間、及び教師間の交流を促進するため実施しました。

 

初日の午前は北海道庁での記念撮影、札幌市内大通公園5丁目会場での雪像作り見学、白い恋人パーク見学を行いました。雪像は雪祭りに向けて作成中の現場を見学しました。財団法人札幌市青少年女性活動協会(小川敏雄理事長)の協力を得て特別に足場まで近づくことができ、生徒たちは大変喜んでいました。また、石屋製菓の「白い恋人」は中国でも大変有名で、生徒たちは大はしゃぎで庭のデコレーションや内部の工場に興味を持って写真撮影をしていました。

 

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【北海道庁での記念撮影】   【札幌雪祭会場で雪像作り見学】

 

午後は北海道教育大学附属札幌中学校での歓迎行事に参加しました。全校生徒との歓迎式はみな緊張した様子でしたが、2年生とのゲームを通じた交流では張り切って参加し、日本人生徒と少しずつ打ち解けた様子が見られました。

 

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【附属札幌中学校での暖かい歓迎】   【英語での自己紹介】

 

二日目の朝は特別支援学級の「ふじのめ学級」を訪問し、木工、裁縫、陶芸等の作業を見学しました。その後、北海道教育大学附属札幌中学校教師による英語の授業、江蘇省塩城中学校教師による中国語の授業に2年生と一緒に参加し、また、3グループに分かれての授業に参加し、交流を深めました。英語を通しての交流でしたが、両校の生徒ともに頑張ってコミュニケーションをとろうという姿勢が見られました。

 

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【すごろくゲームで交流】   【一緒に英語の授業に参加】

 

また、今回の交流にあわせて塩城市教育局の常逢生局長をはじめとする教育代表団6名も来日し、姉妹校協定の調印式に出席しました。この調印式には塩城市外事弁公室の周暁晴副調研員、中華人民共和国駐札幌総領事館の許金平総領事、蒋春雷領事、及び当財団松岡和久理事長が出席しました。北海道教育大学附属札幌中学校の大津和子校長からは両校の生徒は異文化から学ぼうという姿勢を強く持っていることが共通点であり、この姉妹校提携が東アジアの平和を築く礎になることを期待するという旨の挨拶があり、また江蘇省塩城中学校の李志成校長からは大津和子校長が2011年9月に訪問してくれたことへの御礼と北海道のトップレベルの中学校との提携は大変嬉しく、今後の交流からお互いに発展することを期待するという旨の挨拶がありました。

 

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【全校生徒の前で調印式】   【前列左から常局長,許総領事,李校長,大津校長,蒋領事及び関係者一同】

 

最終日はパートナーファミリーへのホームビジットを行いました。温泉や冬のイベントへの参加、買い物、スキー等、それぞれの家庭によって体験した内容は様々でしたが、生徒全員が良い交流ができたと満面の笑みでホテルへ帰ってきました。パートナーファミリーも受入前は不安だったが、共に楽しい時間を過ごせたという意見が聞かれ、双方にとって良い思い出ができたようでした。

 

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【ホストファミリーと涙のお別れ】   【ホストファミリーと藻岩山へ「もーりす」と】

 

今回の姉妹校協定をきっかけに両校ではEメールを利用した交流や教師間の研修等が検討されています。これを機会に今後も塩城市と北海道、及び日本の各方面での交流が促進されることを願っています。

(北海道支所長 飯塚友佳里 記)