中国日本友好協会関係者等の訪日
中国日本友好協会の王秀雲副会長を団長とする中国大学生代表団一行77名が2013年3月に「アジア大洋州地域及び北米地域との青少年交流(キズナ強化プロジェクト)」にて来日し、JICEは同プロジェクトにおける被災地訪問プログラムの調整を行いました。
一行は、宮城県での被災地オリエンテーションにて「風評被害の払拭」や「被災地の今を伝える」というプログラムの趣旨及び目的を理解した上で、宮城県庁、株式会社仙台放送、及び宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)地区への復興応援メッセージを作成しました。
その後一行は、宮城県経済商工観光部国際経済・交流課の山内克訓課長補佐(当時)から、東日本大震災の概況や宮城県の被災状況、東日本大震災以後の復興状況、及び東日本大震災の経験から得た今後の課題、そして宮城県の今後10年間の復興計画についての講話を受けました。

【復興応援メッセージ作成】

【王副会長(右)と山内課長補佐(左)】
翌日一行は、株式会社仙台放送報道部の澤田滋郎部長(当時)より、東日本大震災当時の様子や被災地のメディア関係者としての取り組みについて説明を受け、その後宮城県名取市の閖上地区に移動し、閖上中学校校舎前に建てられたプレハブ施設「閖上の記憶」で被災状況の説明を受け、閖上中学校慰霊碑に献花を行いました。
そして、公民館跡や閖上小学校を視察し、東日本大震災当時の様子や被害、復旧復興状況、及び地元被災者の思い等を理解しました。

【閖上中学校慰霊碑に献花する王副会長(右から2人目)】
このほか東北大学、「大学による東日本大震災復興事業への取組紹介」や「東北大学学生による東日本大震災復興事業への取組紹介」についての説明を受け、日本人学生約30名との交流や、魯迅の階段教室、魯迅の像、魯迅の下宿の視察を行いました。
一行は各訪問先の講話に熱心に耳を傾けており、東日本大震災の被災状況に心を痛めている様子でした。
最後になりましたが、本プログラムの実施にご協力いただいた各機関の関係者の皆さまに対し、心より感謝申し上げます。
JICEでは、今後とも様々な事業において、中国日本友好協会との間で日中両国の将来を担う人材育成や交流に資する活動を行っていきたいと思います。
総務部総務課 関口 高裕