事業案内

留学生受入支援

JICEは約20年間、日本で学ぶ留学生を支援してきました。この経験を活かし、日本での留学を様々な面からサポートします。

JICA、省庁、外国政府、大学、企業からの委託を受け、JICEはこれまでに5,000名を越える海外からの留学生の受入れを支援しています。留学生一人ひとりが実りある留学生活を過ごせるよう、来日前、日本滞在中、帰国後の段階に合わせ、きめ細かな活動・サポートを行うことが私たちの役割です。

JICEのサポートによって、ほとんどの留学生が一定の就学期間内に学位取得を成し遂げているだけでなく、より一層、日本の習慣や文化に慣れ親しんでいます。本国に戻り昇進する留学生、日本での就職が決定した留学生など、それぞれが日本での経験を活かして活躍しています。

JICEが提供する留学生支援サービス

来日前
  • 現地における募集活動
  • 応募書類の取りまとめ
  • ペーパーテスト
  • 面接試験等の実施
滞在中
  • 来日後ブリーフィングの実施
  • 生活基盤整備
  • モニタリング・緊急時対応
  • 合同研修の実施
  • インターンシップのマッチング
  • 留学生交流イベントの実施
帰国後
  • 帰国後フォローアップ
  • 同窓会イベントの実施
その他
  • 現地での留学フェアの実施
  • 各種調査業務の代行 等

各機関・大学の留学生受入、
大学のグローバル化を総合的にサポート

来日前

現地における募集活動

現地での募集説明会の開催や募集選考用ウェブサイトの運営を通して、留学候補者への募集活動を行います。

ペーパーテスト・面接試験等の実施

留学生選考のための語学試験や面接試験(現地およびテレビ/WEB)の運営をサポートします。

来日前オリエンテーション

来日前の留学生を対象としたオリエンテーションを実施し、渡航案内や日本社会・文化に関する情報提供を行います。

査証取得の側面支援

日本来日にかかるビザ取得のためのサポートを行います。

選考試験を受験する留学生

滞在中

来日後ブリーフィングの実施

留学生が日本での生活を円滑にスタートできるよう、来日前後に日本の社会や文化、各種マナーに関するオリエンテーションを実施します。

日本語研修の実施

生活に最低限必要なレベルから交友関係を広げるためのレベルまで、ニーズに応じた日本語研修を実施します。

生活基盤の整備

留学生の銀行口座の開設や住居の手続き等のサポートを行います。

モニタリング・緊急時対応

定期的に留学生との面談を行い、学業の進捗状況や心身の健康状態の確認、日常生活へのアドバイスを行います。また、事故や病気等の緊急事態への対応を24時間体制で行います。

合同研修の実施

長期休暇中には、留学生を一堂に集め、ワークショップや平和学習などの合同研修を実施します。

インターンシップのマッチング

留学生の希望する分野に合わせたインターン先企業、機関を紹介し、インターンシッププログラムの手配を行います。

留学生交流イベントの実施

各種交流会やポットラックパーティなどのイベントを開催し、留学生同士の新たなネットワークの構築に取り組んでいます。

来日後、オリエンテーションを受ける留学生 在学中、モニタリングを受ける留学生 インターンシップのマッチングイベントに参加する留学生 交流イベントに参加する留学生

帰国後

帰国後フォローアップ(同窓会、セミナー、モニタリング等)

留学生の帰国後も他の日本留学経験者や日本とのネットワーク強化を図るため、同窓会の開催、セミナーの実施を行います。また留学の成果が十分に発揮できるよう、帰国後もモニタリング等を行います。

帰国後、同窓会を開いた留学生

その他

現地での留学フェアの実施

国内大学と共に現地での日本留学フェアを開催し、日本での留学に興味を持つ留学候補者へ情報を提供します。

各種調査業務の代行

国内外を問わず、留学生情報の調査などを行い報告書への取りまとめを行います。

キルギスでの留学説明会の様子

これまでJICEが支援を行った留学生事業

1. トータルパッケージ型支援(来日前、滞日中、帰国後通しての総合的支援)

人材育成奨学計画(通称:JDS)(1999年-)

対象国:アジア各国
若手行政官を対象に各国特有の課題解決のための手法を日本の大学院(修士・博士課程)で学ぶための奨学金プログラム。無償資金協力援助として対象国と業務実施代理契約を締結し、対象各国政府の代理機関として事業全体の運営を実施しています。
卒業後帰国した留学生は、それぞれの所属機関に復職して目覚ましい昇進をしています。また、日本に関係する部署へ配属されるなどして、留学の成果を十分に発揮しています。

桜並木で記念撮影をするフィリピン人JDS留学生
JDS留学生受入数(単位:人) ※JICEによる受入数のみ
来日年度'00'01'02'03'04'05'06'07'08'09'10'11'12'13'14'15'16'17'18'19合計
ウズベキスタン2019192020202020191415151514151515171716345
ラオス2020202020202525252020201920202020222222420
カンボジア20202020202525252524242424242424242626444
ベトナム20303030303334353528293030303030306263639
バングラデシュ291920202020202015151515152530303333394
ミャンマー141920203030303022222222444444484848557
モンゴル202020192020201818161718181818222222346
インドネシア30303030-------------120
中国42434143474748453935*******430
フィリピン1920202525252520202020202020202121361
キルギス20201814141515151515151519210
タジキスタン3555555588862
スリランカ15151515----171794
ネパール2020202080
パキスタン1717
東ティモール88
ブータン1010
合計40791522392432402712662662562412342321982062162412563113504,537

* 中国は2013年度より中国若手行政官等長期育成支援事業 (JDS中国) へ移行しています。

アフガニスタン国未来への架け橋・中核人材育成プロジェクト(通称:PEACE)(2011年-)

対象国:アフガニスタン
アフガニスタンのインフラ開発、農業・農村開発、教育、保健分野に資することを目的として、関連省庁より行政官および大学教員を日本の大学院(修士・博士課程)に受け入れるプログラム。JICAとの契約に基づき、研修員の日本への受入支援を行っています。
卒業後帰国した研修員はそれぞれの所属省庁に復職し、アフガニスタンの復興・発展のため日本で得た知識・経験を活かして活躍しています。

PEACE留学生受入数(単位:人)
年度'11'12'13'14'15'16'17'18'19合計
修士課程プログラム4753851289464401530556
博士課程プログラム-215127810--54
アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ「修士課程及びインターンシップ」プログラム(通称:ABEイニシアティブ)(2014年-)

対象国:アフリカ54か国
アフリカ各国それぞれの開発優先セクターのうち、日本企業のニーズのある分野をターゲットにJICA研修員(社会人留学生)として日本の大学院(修士課程)に受け入れるプログラム。
JICAとの契約に基づき、研修員の日本への受入支援およびインターンシップの企画・運営を行っています。
卒業した研修員は、アフリカ進出を目指す日本企業と現地の橋渡し役となるなど、日本で得た知見を活かしながらアフリカの発展に向けて活躍しています。

来日プログラムに参加するABE留学生
ABEイニシアティブ留学生受入数(単位:人)※JICEによる受入数のみ
年度'14'15'16'17'18'19合計
来日者数156317348279119-1,219
受入国数833464647-のべ54か国
中国若手行政官等長期育成支援事業(通称:JDS中国)(2013年-)

対象国:中国
若手行政官の日本留学を通じて、中国政府内に親日派・知日派を育成することにより、日中両国間の政府レベルでの相互理解の増進に寄与することを目的とするプログラム。外務省との契約に基づき、留学生の日本への受入支援を行っています。

国会議事堂の前で記念撮影をする中国若手行政官等長期成支援事業により来日した中国人留学生
JDS中国受入留学生数(単位:人)
来日年度'13'14'15'16'17'18'19合計
受入人数合計31303027242726195
英語コース25242119192222152
日本語コース669855443
資源分野の人材育成プログラム(資源の絆)(2014年-)

対象国:東南アジア、アフリカ、中南米
開発途上国の鉱業(地熱)分野における開発課題への支援と日本の資源確保の両面を念頭に、日本の大学院(修士・博士課程)と企業でのインターンシップでの人材育成を通じて、開発途上国との相互互恵関係の構築を行うプログラム。JICAとの契約に基づき、日本への受入支援およびインターンシップの企画・運営を行っています。

短期プログラムに参加する資源の絆留学生
資源の絆留学生受入数(単位:人)
年度'14'15'16'17'18'19合計
来日者数162118171424110
受入国数6912101413のべ23か国

2. 個別型支援(来日前、滞日中、帰国後における部分的支援)

実施年業務内容発注者
2011〜留学生の緊急時支援私立大学
2011〜16年ラオスにおける留学生募集・先行業務及び来日支援私立大学
2012年キルギスにおけるスカイプ面接支援私立大学
2012年ベトナム・ミャンマーにおける帰国留学生同窓会実施支援私立大学
2012〜15年トルクメニスタン留学生来日支援及びモニタリング・緊急時支援民間企業
2012〜15年スリランカにおける留学フェア開催外務省、国立・私立大学
2012〜17年サウジアラビアの留学生支援サウジアラビア政府機関
2015年ミャンマーにおける留学生募集及び選考補助民間企業
2015年東南アジア地域での留学生募集広報私立大学
2016年〜ベトナム人留学生の大学受験及び緊急時支援民間企業

留学生の声

ティン ミン トゥさん

JDS / ミャンマー出身 / 筑波大学大学院 生命環境科学研究科 / 2015年来日

ティン ミン トゥさんの顔写真

JICEは来日当初から文化や風習の異なる異国の地での生活を支援してくれただけでなく、日本滞在中も、専門的なスキルや知識を身に着けるために、研修プログラムやフィールドトリップ、日本の行政官との交流会など、様々な機会を提供してくれました。JDSプログラムを通じて得た知識と経験を生かし、母国の将来を担う行政官として、リーダーシップを取り、母国の社会・経済・環境といった分野に貢献したいと思います。

ボンギンコーシ ムトンベーニさん

ABEイニシアティブ / 南アフリカ出身 / 同志社大学 ビジネス研究科 / 2015年来日

ボンギンコーシ ムトンベーニさんの顔写真

慣れない日本での生活の中で、JICEによる引っ越しや携帯電話契約などのサポートにはとても感謝しています。体調を崩し、どの病院を受診すべきかわからず困っていた時も、JICEを通して日本の医療サービスについて知ることができ、適切な処置を受けることができました。学業面においても、JICEの担当者は指導教員との信頼関係を築いているため非常に相談しやすく、いつも助けられています。

お問い合わせ先

JICE 留学生事業第一部 留学生事業課

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