中国江蘇省衛生和計画生育委員会-JICE医療協力プロジェクト~第3回医療研修の最終日を迎えて~
中国江蘇省衛生和計画生育委員会から派遣された中堅医師15名は、2014年8月31日に来日し、日本の医療全般の講義・視察を経て、9月8日から、東京女子医科大学病院、独立行政法人国立がん研究センター、東京医科大学病院、順天堂大学及び独立行政法人放射線医学総合研究所の5つの受入先に分かれて、各受入診療科の医師の指導のもと約3カ月の研修を行い、11月25日に研修の全日程を修了しました。
本研修は、2010年12月に江蘇省人民対外友好協会とJICEとの間で締結した「友好協力に関する覚書」に基づく日本・江蘇省ハイレベル人材協力における同省の若手エリート医師の人材育成計画の一環として実施しました。
日本滞在中は、医療研修に加えて、文化活動として、清水寺の森清範貫主との謁見や、鶴岡八幡宮参拝の他、中国側の医師の希望を受けて、日本家庭でのホームビジットも実施しました。また10月1日にはJICE山野幸子理事長主催の中間会食会を実施しました。
最終日の11月25日には、研修報告会を実施しました。研修報告会では、中国側の医師より、専門分野の高度な診断・治療技術の習得、臨床症例カンファレンスへの出席、学会への同行、手術の見学、文献閲覧等に加えて、医師と患者の醸成された信頼関係の確立、個人情報の厳格な取扱、病院マネジメント等も学習し、大きな成果を得たとの発表があり、JICE山野理事長より本研修の修了証書が授与されました。
その後の送別会では、江蘇省医師と受入先の先生方は最後のひと時を楽しんでいました。出席された受入先の先生方からは研修中の医師達の様子や思い出等のお話頂く一方で、帰国後は日本で勉強した知識・技術の発展・普及に努めてほしいとのご挨拶を頂きました。また、王守丰団長からは、日本で構築したネットワークを活用して日本と中国の医療交流のさらなる発展への祈念と日本の病院関係者の方々への感謝が表明されました。
JICEは、今回の受入の反省点を次回以降改善する努力をし、今後も日中の医療人材育成に貢献してまいります。

Dr. Wang Shoufeng団長(中央)


Dr. Zhu Xueping(左)

Dr. Wang Shoufeng 団長(左)

Dr. He Yamin(右)

Dr. Jiao Jiejun(右)

Dr. Shan Fei(左)

Dr.Wang Shoufeng団長(左から4番目)


Dr.Wang Shoufeng団長挨拶(中央)
研修事業部海外協力課
田中 春菜 記