2002年に台湾へのODA予算による技術協力が終了した後、JICEは台北駐日経済文化代表処経済部の依頼に基づき、2003年より年間3件から5件の研修プログラムを実施しています。その研修プログラムの一つである日本―台湾技術協力研修では、2014年末までに52案件187名の研修生を受け入れています。台北駐日経済文化代表処経済部の高金玫課長は「台湾と日本の技術協力研修では国際水準の最先端レベルの専門家が双方向で意見や議論を重ねることが特色です。」と今年度(2015年)の研修開講式の挨拶の中で述べられています。JICEでは、台北駐日経済文化代表処経済部の日本―台湾技術協力研修に対する期待にお応えするため、最先端で、専門性が高くかつ充実した研修企画及び運営を実施しています。
今年も、9月から11月にかけて3案件を実施致しました。研修では、それぞれのテーマに沿って経済産業省や国土交通省等の日本の関係省庁や地方自治体、研究機関、企業の担当者から講義や説明頂くと共に、関連施設の見学を実施しました。参加者は当該分野における日本の現状を学ぶと同時に、各講義・視察の終了時には活発な質疑応答が行われ、日本の各分野の専門家との有意義な交流を行うことができました。
JICEでは、引き続き台湾からの受入れを継続し、日本と台湾の相互交流を推進してまいります。
研修事業部海外協力課 田中 春菜 記
【1】高齢者産業育成の実績及び商品開発の実務研修
実施日:9月6日から9月12日
参加者:台湾経済部中小企業処及び工業局の行政官ら3名
【2】日本の高度道路交通システム(ITS)の推進状況研修
実施日:10月18日から10月24日
参加者:経済部技術処の行政官ら6名
【3】日本食品工場の原料管理や自主管理、リスクマネジメントについての制度の構築
実施日:11月8日から11月14日
参加者:経済部中部事務所の行政官ら6名