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新モンゴル学校校長による講演会を開催

アジア 留学生受入支援

 日本国際協力センター(JICE)は5月20日、モンゴルからP. ナランバヤル新モンゴル小中高一貫学校校長(国際政治学博士)をお招きし、「世界につなぐ日本の知と経験 ~外国に伝えるべき日本の良さ~」と題した講演会を開催しました。京都大学で修士号を取得し、日本の歴史や文化に造詣の深いナランバヤル氏の視点から、人材育成に関する国際協力に従事する日本人として、知っておくべき日本の良さや世界にアピールすべき点について講演していただきました。
 約1時間の講演でナランバヤル氏は、アジア初の立憲国家となった明治時代の経験、終戦後の平和教育の重要性を強調されました。また、日本の教育制度から学ぶべき具体的な事例として、日本式教育を取り入れた新モンゴル学校の紹介がありました。
 最後にナランバヤル氏は、真に偉大なリーダーが生まれる条件として、「良い師との出会い」、「良書との出会い」、「美しい自然環境で育つこと」の3つを掲げ、リーダーとは、「他人の犠牲になれる人」、「仲間のために頑張ることができる人」と定義し、学業だけでなく、社会活動を通じた人格形成の重要性も指摘されました。本講演会は、日本の歴史や特徴を再認識するとともに、真心、健康な体、知性をバランスよく発達させた生徒の育成を目標とする新モンゴル学校の取り組みにも学ぶべき点が多々あることを感じる機会となりました。
 JICEは、新モンゴル学校と、教育や人材育成を通じて、よりよい社会づくりに貢献するという共通のミッションを持つ仲間として、今後もより一層の協力関係の強化を図っていきたいと思っています。

留学生事業部留学生課
吉岡 孝二郎

時折質問を交えながら参加者を巻き込むナランバヤル氏
当日は多数の参加者が聴講