中国北京医療関係者代表団訪日視察
2016年10月31日(月)中国医療関係者代表団12名が来日し、11月4日(金)までの5日間、鳥取大学医学部附属病院、松江市立病院及び東京大学医学部附属病院を視察しました。本事業はJICEが日本と中国の医療分野での相互発展を目的とした、双方の医療関係者の交流促進事業の一環であり、今回は朱丹中日友好協会副秘書長を団長として、北京病院、北京同仁病院、北京積水潭病院、北京協和病院、中国医学科学院の医療関係者及び中日友好協会職員によって訪日団が構成されました。
今回の訪問では日本の高度医療システムや地域医療に関する理解促進と訪日団の専門性を勘案し、首都東京における高度医療を推進する東京大学医学部附属病院、地域医療の先端として鳥取大学医学部附属病院、島根県松江市立病院の各病院を視察しました。
鳥取大学医学部附属病院

丹団長(中央左)と清水院長(中央右)


(後列左から)王麟中日友好協会都市経済交流部職員、齊藤牧JICE総務部人事課長、打田斉道JICE研修事業部長、焦永紅 北京同仁病院科研処処長、胡愛蓮 北京同仁病院北京眼科研究所副所長、李笠 北京積水潭病院医務部主任、常青 北京協和病院医務処副処長、呉捷 北京病院総務部主任、楊一博 中国医学科学院腫瘍病院医務処職、宮内和子 JICEコーディネーター
松江市立病院



一行は多忙な視察の合間、松江市国際観光課のご案内のもと、秋の深まりつつある美しい松江を観光しました。松江の歴史と文化、そして郷土料理を楽しみました。

朱丹団長(左)と宮廻 智美 松江市国際観光課長(右)

さらに一行は、藤原 孝行 島根県副知事を表敬し、松江市主催の夕食会では松浦 正敬 松江市長との交流の機会も得られ、一層の相互理解を深めました。松江市は吉林省吉林市をはじめとする中国の都市との友好都市の提携をしており、文化やスポーツ、青少年交流を通じて中国に対する理解・関心が深いことから、訪日団との話題は尽きることはありませんでした。
東京大学医学部附属病院
東京大学大学院医学系研究科心臓外科 小野稔教授に病院の概要と外来棟、入院棟及び心臓外科をご案内頂き、更に同心臓外科 木村光利講師にICU、心臓外科病棟をはじめとする院内各機関をご紹介頂きました。日本屈指の病院として、臨床医学の発展への取り組みに加え、医療に関係する人材の育成を積極的に行なっている点などは訪日団に強い印象を残しました。

各医療機関の皆様には訪日団を快く迎え入れて頂き、各病院特色ある取り組みをご紹介いただいたことで、訪日団の日本の医療機関に対する理解が深まりました。特に日本の医療における、臨床研究への熱意、患者視点からの医療サービスの改革、医療人材の育成など、これまでにない新しい視点を持つことができたことから、今後の交流を通じて一層の日本理解を深めていきたいとのコメントが寄せられました。
JICEは訪日団と日本側関係者との更なる交流の促進を祈念するとともに、今後益々の交流発展に向けて事業を推進して参ります。
総務部人事課長 齊藤 牧