事業ニュース

「北九州市留学生支援ネットワーク」における企画検討会及び全体会を開催しました(九州支所)

複合(地域) 留学生受入支援

北九州市では、留学生の支援に関わる関係機関の意見交換や情報共有等を図り、一貫した留学生支援を推進するための体制として、官民一体で「北九州市留学生支援ネットワーク」を平成27年2月に設立しました。会員は、北九州市内の14大学等、9の専門学校・日本語学校、留学生支援機関及び行政と経済団体から成っています。

会員間の連携強化、及び知識習得による専門性の向上により、北九州市における留学生支援の充実を図るため、企画検討会及び全体会を実施するにあたり、JICE九州支所が平成28年度一年間を通して、その企画・運営業務の委託を受けました。

業務実施にあたり、長らく北九州市の国際化や留学生支援の活動に精力的に取り組まれてこられた日鉄住金テクノロジー株式会社八幡事業所、環境ソリューション室長の佐藤明史様をファシリテーターとして迎え、また、各回毎に専門講師を招聘し、第1回(H28.9.15)、第2回(H28.12.16)企画検討会、そして全体会(H29.2.9)を行いました。

第1回企画検討会では、NPO法人大学コンソーシアムおおいた事務局長代理の太神みどり様を講師に迎え、「地域で留学生人材を活かすために~入口から出口まで~」と題して、留学生がいかに地域に支えられ、地域と交流し、地域に根差し、地域に貢献する存在になっているか、大分での事例や課題をご紹介頂きました。

基調講演「地域で留学生人材を活かすために~入口から出口まで~」
意見交換

第2回企画検討会では、実際に留学生を採用している小倉鉄道株式会社と株式会社ザザホラヤより、採用ご担当者と元留学生の社員の方にお越し頂き、留学生採用の事例紹介や体験談をお話し頂きました。

元留学生による体験談((株)ザザホラヤ)

講演後のワークショップでは「留学生の地元就職率を高めるために、学校ができること、企業にしてほしいこと、地域にしてほしいこと」等をテーマに、それぞれの立場から今後につながるアクションプランを作成しました。

ワークショップ
アクションプランの発表

最後の全体会では、留学生支援を行う教育機関や、海外ビジネス展開を行う日本企業・日系企業の支援に従事されている一般社団法人留学生支援ネットワーク事務局長の久保田学様にお越し頂き、「外国人留学生の就職活動の現状と留学生支援機関・教育機関に求められる支援」と題して、留学生支援機関に求められる就職支援の具体的な体制や活動をお話頂きました。

基調講演「外国人留学生の就職活動の現状と留学生支援機関・教育機関に求められる支援」

年3回の会合を通じ、のべ100名を超える教育機関や留学生支援団体の方々が参加され、参加者同士が、新たにつながり、課題や対策を共有し合うネットワーク構築の機会となったことと思います。

JICE九州支所では、これからも地域のニーズや課題に応える研修やセミナー等の企画・運営を通して九州地域に貢献していく所存です。

九州支所
大野 仁実