事業ニュース

人材育成奨学計画(JDS)2017年度来日プログラムを実施しました

複合(地域) 留学生受入支援

ICEは人材育成奨学計画(以下、JDS事業)で来日した留学生を対象に、日本の文化、社会、慣習、経済についての理解を深めることを目的とした来日プログラムを8月から9月にかけて実施しました。


JICEでは、1999年度にJDSが開始されて以来、アジア・アフリカを中心とする留学生の受け入れを支援しています。今年度は11か国から計245名のJDS留学生が来日しました。JDS留学生は主に、対象国でそれぞれの開発課題に取り組む行政官です。今秋より日本各地の大学院へ入学後、2年間に亘ってそれぞれの専門分野の研究に打ち込み、修士号の取得を目指します。


来日プログラムでは、主にJDS事業についての理解を深める他、各種講義(「日本の社会・文化」、「日本の政治・行政」、「日本の開発経験」)、異文化理解ワークショップ、リーダーシップ研修、安全管理研修、日本語研修を行いました。これらは、日本での研究、また生活における様々な場面で効果的な内容であり、JDS留学生からは「とても興味深く、日本のことが理解できた」、「今後の留学生活に役立つ」といった声が聞かれました。また、独立行政法人国際協力機構(JICA)の長英一郎資金協力業務部長からJDS事業の趣旨やJDS留学生にかける期待をテーマにプレゼンテーションを受け、留学生は将来のリーダーとして日本で学ぶ意義を再認識しました。

立川防災館での安全管理研修
講義「日本の開発経験」
書道体験(日本語研修の一環として)
異文化理解ワークショップ

9月4日には、各国大使館、省庁、受入大学などの関係者を招待し、JDS留学生歓迎レセプションを開催しました。JDS事業の関係者が一堂に会し、総勢約400名の方々が参加する大規模な催しとなりました。会の冒頭では、外務省国際協力局の増島稔審議官、JICAの鈴木規子理事よりそれぞれご挨拶いただきました。この他、歓迎の意を込めて、東京YOSAKOIチーム燦‐SUN‐より日本の伝統文化の一つである「よさこい」が披露され、圧巻のパフォーマンスが会場全体を熱気に包みました。会の締め括りとして、受入大学の関係者を代表し、立命館大学大学院の小山昌久国際関係研究科長より暖かいメッセージが送られました。短い時間でしたが、レセプションを通して本事業を取り巻くたくさんの人々が交流を図る機会が得られたことは、JDS留学生にとってだけでなく、JDS事業全体の深化・発展に寄与する機会となりました。

レセプションで歓談する留学生(1)
レセプションで歓談する留学生(2)

JICEでは、今後とも、留学生の研究や日常生活のサポートだけでなく、彼らの留学生活がより充実したものになるよう、支援してまいります。

留学生事業第一部 留学生事業課
町田 晋太朗、井戸川 梓保