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中国江蘇省衛生和計画生育委員会 江蘇省医師訪日研修および蘇州九龍病院医師研修の実施

アジア 複合(事業)

中国江蘇省衛生庁から派遣された中堅医師12名および蘇州九龍病院医師2名の計14名が8月27日(日)に来日しました。
2012年5月、JICEは中国江蘇省衛生庁と医療衛生分野において協力協定を締結し、その一環として、昨年度に引き続き本研修は6回目の実施となりました。それぞれの医師の専門分野の日本における高度な診断・治療技術や医局マネジメントを習得、日本の医療関係者との意見交換、帰国後は江蘇省の医療制度の改善、強化に貢献することを目的に、8月28日(月)から11月20日(月)まで約3か月の研修を実施しました。

初めの1週間の共通プログラムでは、研修概要及び日本滞在についてのオリエンテーションを行い、また、厚生労働省による講義「日本の医療制度概要」をはじめとして、東京女子医科大学 先端生命医科学研究所(TWIns)、国立研究開発法人 量子科学研究開発機構 放射線医学総合研究所、テルモメディカルプラネックスでの視察・講義に加え、夜間はJICE日本語講師による日本語講座を実施しました。
団員からは、「病院研修の前に日本の医療・保険制度を知ることができ非常に役立った」、 「最新の医療設備・機器を間近に見て、関係者から治療効果のプレゼンもあり大変興味深かった」などの声が聞かれました。

その後、団員14名は9月4日(月)から約2か月半、「がん研究会有明病院」、「埼玉医科大学国際医療センター」、「順天堂大学医学部附属順天堂医院」、「聖路加国際病院」、「東京医科大学病院」、「東京慈恵会医科大学附属病院」、「東京女子医科大学病院」、「日本大学病院」にて、各受入診療科の指導教員のもと、研修をさせていただきました。

また、本研修の期間中、日本文化体験プログラムとして、京都・清水寺と鎌倉・鶴岡八幡宮を訪問しました。団員からは、「日本文化への理解が深まったことに加えて、日本で中国文化が大切に保存されていることを知ることができた。両国の良好な関係のため、お互いに切磋琢磨しようという気持ちがより強くなった」という感想がありました。

帰国前日の11月20日(月)には成果報告会を行い、研修で得た成果や今後の目標などが発表されました。診断や臨床のノウハウ・手技の向上のほかに、患者との良好な関係、日本の医療現場のチームワーク、頻繁に実施される勉強会、改善の意識、若手への熱心な教育、予約システムの整備、全科あげての協働体制、充実した医療保障体制、物品の配置が整然とし合理的であることに感銘を受けたとの声が多数ありました。

その後の送別会には、東京医科大学病院 産科・婦人科 主任教授の西洋孝先生をはじめとし、受け入れ医療機関の先生方にもご参加いただき、別れを惜しむ和やかな会となりました。

14名の医師たちが多くの医療に関する知識を得て、無事に研修を修了できましたのは、医療機関の皆様のご指導の賜物と心より感謝しております。
JICEは今後も江蘇省衛生和計画生育委員会と協力して医療プロジェクトを進めてまいります。


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厚生労働省による講義「日本の社会保障制度・医療提供体制」


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放射線医学総合研究所にて


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京都 清水寺 森清範貫主表敬(写真1列目右)


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鎌倉 鶴岡八幡宮訪問


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報告会 蘇州大学附属第一医院 消化器外科 副主任医師 何宋兵団長による発表


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修了式 JICE山野幸子理事長(左)
上海交通大学医学院附属蘇州九龍医院 神経外科 副主任医師 陳寒春先生(右)


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修了式での集合写真
(1列目中央 JICE山野理事長、左隣 何団長)


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送別会での集合写真
(前列中央から右に JICE山野理事長、何団長、東京医科大学病院 西教授)




研修事業部 国際研修課 佐藤奈々絵