JDS留学生と国土交通省との第2回意見交換会を実施しました。
JICEは、2019年2月1日(金)に、建設省や運輸省等、自国で国土交通分野の省庁に所属しているJDS留学生20名を対象に、第2回となる国土交通省との意見交換会を実施しました。
本会は、昨年に引き続き、国土交通省総合政策局国際政策課の全面的なご協力の下、アジア各国の若手行政官であるJDS留学生に対して、我が国が展開する質の高いインフラへの理解を促すとともに、将来にわたる協力関係構築に繋げることを目的として実施しました。
当日は午前・午後の2部で構成され、午前の部では国土交通省にて、計8局・課(国際政策課、環境政策課、公共事業企画調整課、水管理・国土保全局、鉄道局、航空局、道路局、交通計画課)より、我が国が各分野で推進する政策について講義を受けました。質疑応答の時間では、電気自動車に利用されるバッテリーの廃棄・再利用方法や、i-Construction(※)推進のための政府の制度等について、JDS留学生より自身の専門性に沿った質疑が交わされました。
また午後の部では、東京モノレール株式会社にご協力いただき、東京モノレール昭和島総合センターを訪問し、同社の取り組みについて説明を受けたあと、モノレールの整備工場を視察しました。
参加したJDS留学生からは、以下のような感想がありました。
‐「プログラム全体を通して、日本の最先端の技術について理解を深めることができる素晴らしい機会であった。」(ラオス、公共事業運輸省)
‐「東京モノレールの視察において、自身が所属する省庁にとって非常に有益な情報を得ることができた。」(ミャンマー、建設省)
‐「限られたスペースの中で公共輸送サービスの改善をはかるべく、モノレールの可能性について、自国の同僚に知識を共有し、議論したい。」(バングラデシュ、運輸省)
今回の意見交換・視察を通じ、JDS留学生が日本の質の高いインフラ技術について理解を深めたことが窺え、将来、自国の開発課題解決に役立てるとともに、我が国との関係強化に貢献することが期待されます。
JICEは引き続き、各留学生がJDS対象国の課題解決に寄与し、さらには我が国と友好関係を構築する一助となるような取り組みを計画・実施してまいります。
留学生事業第一部 留学生事業課
寺下 知恵
※i-Construction:国土交通省が推進する、「ICTの全面的な活用(ICT土工)」等の施策を建設現場に導入することによって、建設生産システム全体の生産性向上を図り、魅力ある建設分野を目指す取組。