事業ニュース

人材育成奨学計画(JDS)2018年度中間研修を実施しました

複合(地域) 留学生受入支援

JICEは2019年3月4~6日に、2017年に人材育成奨学計画(以下、JDS)で来日した留学生を対象に、中間研修を実施しました。JICEは、1999年にJDSが開始されて以来、一貫してアジアを中心とする開発途上国の行政官を留学生として受け入れています。本研修に参加した13ヶ国計245名のJDS留学生は、修士課程修了まで残り約半年となった時期において、「自分が各国の発展を担う将来のリーダーであること」を再認識し、また帰国後に「自分はどのようなリーダーになるのか」というイメージを共有し合いました。

本研修では、内閣官房参与・慶應義塾大学大学院教授の谷口智彦氏、JICAの北岡伸一理事長をお招きし、特別講演を行いました。谷口氏からは「岐路に立つ日本」と題した現代日本の課題と今後の方向性について、また北岡理事長からは、「日本の近代化(明治維新・日本近代化の原点)」と題した日本の近代化の歩みについてお話しいただきました。また、グロービス経営大学院の中村知哉教授からは、ワークショップを通じて日本型のリーダーについて学びを得ました。 

また、今回、新しい試みとして、JICA課題部とのディスカッションに加え、JDS留学生間のネットワーキングを目的としたSDGsを題材とするグループワークを行いました。帰国後、JICAとのパートナーシップのみならず、JDS留学生同士の有機的な結びつきを活用して、更なる飛躍や活躍することを期待して3日間の研修を終えました。

JDS留学生からは、「多様な研修内容で多くを相互に学び合う貴重な機会となった」「先生方の豊富な経験と知識に圧倒された」、「興味深い情報が盛り沢山で、未来のリーダーとしての自覚を育てるのに意義深い内容だった」といった感想が聞かれました。

JICEでは、JDS留学生の学業や日常生活のサポートだけでなく、リーダー育成及び各国行政官とのネットワークづくりに役立つような研修を企画・運営し、帰国後の留学生の活躍を後押しできるよう取り組んでまいります。

留学生事業第一部 留学生事業課 中ノ上 聡子

「岐路に立つ日本」 講演する谷口智彦教授
「日本型リーダーシップ」のワークショップを実施する
中村知哉教授
「日本の近代化(明治維新・日本近代化の原点)」 講演する
北岡伸一理事長
JICA課題別セッションにてアウトプットを発表する留学生
SDGsのアクションプランを発表する留学生