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「外国人材のビジネススキル強化講座」へ 講師として登壇しました(中部支所)

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 2月12日、13日の両日、中小企業大学校瀬戸校の企業向け研修の一つ、「外国人材のビジネススキル強化講座」において、JICE中部支所から小林ひかり支所長と岩井成美主任日本語講師が研修講師として招かれ登壇しました。このセミナーには愛知県の製造業を中心とした会員中小企業に勤務する外国人若手社員10名が参加し、2日間計12時間にわたり日本企業におけるルールやビジネスマナー、丁寧な日本語表現などを意欲的に学びました。

 研修1日目に外国人先輩スピーカーとしてお話いただいたのは、JICEの定住外国人向け日本語研修の元受講者であり、同研修に現地連絡調整員として従事した経歴もある佐野シルビアさん。長期にわたり日本社会で仕事をしてきた自らの体験や日本企業に適応する上で大切な考え方について、研修受講者に様々なアドバイスをしてくれました。

先輩スピーカーの体験談から学ぶ
まずは自己紹介から

 「仕事への取り組み方」については、小林支所長より、日本で就職し社会人となるうえで必要な心構えや基本的な考え方、自国との社会生活ルールの違いなどを動画や教材を使って分かりやすく説明があり、受講者の新たな認識や気づきにつながりました。

 また、1日目午後から2日目にかけての岩井講師による授業では、効果的な自己紹介や名刺交換の実践練習をはじめ、上司役と社員役に分かれてのロールプレイ、電話伝言メモを実際にホワイトボードに書き、皆で検証するなど、グループワークを多く取り入れた活発な内容となりました。最終的には参加者それぞれが、今後3年間のキャリアプランを考え、その行動計画を模造紙にまとめ、応援にかけつけた所属先企業の上司の皆さんの前で発表しました。

名刺交換の実践練習
役に分かれてロールプレイ(会話練習)
電話伝言メモの検証
行動計画の発表

研修後、受講者からは、以下のような感想が寄せられました(アンケートより抜粋)。

・日本に長年住んでいる先輩の経験談を聞くことができ、すごくよかったです。これから自分が経験するかもしれない異文化に対する対処法についても聞けて良かったです。

・授業内容、特に5S(安全)のところに慣れると忘れがちのことが多く、これからさらに注意しなければならないと思いました。また、社会人としての心構えを持つようになりました。ありがとうございました。

・グループのメンバーと話し合ったり必ず1人ずつ発表しなければならなかったりする時が多く心配でしたが、授業も面白く先生もすごく話しやすかったので、積極的に参加することができました。

・自分のキャリアについて不安なところも多かったのですがこの機会でゆっくり考えてみることができ、とても良かったです。やりたい仕事ができるように頑張ります。2日間本当にありがとうございました。たくさん勉強になりました。

 JICE中部支所では、今後も外国人の皆さんが日本企業で円滑にイキイキと仕事を行うことができるよう、ビジネスマナー研修や実践的なビジネス日本語研修を積極的に実施することで、外国人の皆さんの日本での活躍を応援してまいります。なお、中小企業大学校瀬戸校では、今回と同じ内容の研修が10月1日、2日にも再び開催される予定です。
 詳しくはこちら⇒ 中小企業大学校瀬戸校HP https://www.smrj.go.jp/institute/seto/index.html

中部支所 ピアニオ あづさ 記