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第7回日本アブダビ経済協議会(ADJEC)平川伸明常務理事がJICEの活動を報告

中東 多文化共生 日本語教育 留学生受入支援

2020年10月7日、第7回日本アブダビ経済協議会(ADJEC)が開催され、JICEから平川伸明常務理事が登壇し、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の教育・人材育成分野におけるJICEの活動成果を報告しました。

JICE平川常務理事による活動報告 

アブダビ首長国は、日本が輸入する原油の約25%を供給し、日本による自主開発油田の約4割がこの地に集中するなど我が国のエネルギー確保において重要な産油地であり、原油貿易のみならず多角的な分野で両国間の協力を深めていくことが極めて重要です。

ADJECは様々な分野で期待されている協力を具体的な活動に移すためのプラットフォームとして、2013年に設立されました。経済産業省の支援の下、一般財団法人中東協力センター(JCCME)とアブダビ経済開発庁(ADDED)が両国それぞれの事務局となり、4つのワーキンググループ(1.インフラ 2.エネルギー 3.メディア・コンテンツ 4.教育・人材育成)において、各協力事業の実行を担っています。JICEは教育・人材育成ワーキンググループの実施機関として、アブダビ教育知識庁(ADEK)とともに、両国の教育協力及び人材交流の実施を促進しています。

本年のADJECは、新型コロナウイルス感染症の影響により、日本側関係者はホテルに参集し、東京とアブダビとをオンラインでつないでの開催となりました。JICEは同協議会のなかで2019年の活動成果をADEKと共同で発表しました。平川常務理事からは、アブダビ最大の教育フェアNAJAHに8年連続でジャパンパビリオンを出展し日本留学促進に貢献したこと、カリファ大学等に講師を派遣し日本語講習を提供したこと、またUAEの大学生/大学院生を招へいし日本の企業でインターンシッププログラムを実施したことを報告しました。ADEK高等教育ビジネス開発課長のMr. Majid AlShamsiからは、アブダビ日本人学校に通うUAE国籍の児童生徒や日本に留学中のUAE学生への支援について報告され、今後さらにJICEと連携を深め日本の学校との交流機会や訪日プログラムを企画していきたいとの展望が述べられました。

平川常務理事の発表に耳を傾ける参加者たち

JICEは、設立以来、様々な研修、交流を通じて育んできた人材育成における豊富な経験と知見を活かし、UAEにおける教育・人材育成分野への協力を継続し、日本とUAEとのさらなる関係強化に貢献していきます。

研修事業部 管理・プロジェクト課
清水 舞子記