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東京オリンピック・パラリンピック競技大会ホストタウンアドバイザー業務を実施しました

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JICEは2020年度の約1年間、東京オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、東京大会)ホストタウンアドバイザー※として、ホストタウンと相手国・地域の交流促進を目的とした事業実施支援を行いました。(※ホストタウンアドバイザー制度は、2021年2月末で終了しています。)

(1)《福岡県大牟田市×アフガニスタン》
福岡県、大牟田市、アフガニスタンオリンピック委員会およびアフガニスタンパラリンピック委員会は、JICEの支援を通じて、アフガニスタン選手の東京大会時における合宿受け入れや市民との交流活動に関するホストタウン協力協定を締結し、大牟田市内にて調印式を開催しました。また、福岡県在住のアフガニスタン出身留学生を講師に招き、オンラインにてアフガニスタンの文化や宗教、パシュトー語(アフガニスタンで使用されている言語の一つ)の会話表現を紹介するための講座を、大牟田市民向けに全2回実施しました。

パシュトー語を紹介する講師
アフガニスタンオンライン講座の参加者

(2)《埼玉県吉川市×マカオ》
埼玉県吉川市とマカオパラリンピック委員会は、JICEの支援により、東京大会後も見据えた交流の促進を定める協力協定を締結しました。JICEは吉川市役所において、マカオやその文化を理解するための展示会を開催し、パネル制作や応援メッセージ企画、応援動画の撮影等を通じて、吉川市民へホストタウンやマカオに関する紹介を行いました。また、オンライン上では、吉川市民とマカオのパラリンピック出場候補選手をつないだ市民交流会を企画・運営しました。交流会当日は、特別支援学級に通う小学生や障がい者スポーツ関係者、国際友好協会会員等の吉川市民約20名と、マカオ卓球代表候補選手の林愛敏選手、余彩紅選手、マカオ車いすフェンシング代表候補選手の劉燕儀選手等が、マカオ選手が出場する競技に関する紹介や両地域に関するクイズ、質疑応答を通じて、活発に意見を交わしました。これらの活動の様子をまとめたホストタウン動画「マカオと吉川市のホストタウンのあゆみ」をJICEが編集・制作し、吉川市HP等にて公開されています。これらの取り組みに関し、マカオからも喜びのメッセージが寄せられました。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会について - 吉川市公式ホームページ (city.yoshikawa.saitama.jp)
☛ https://www.city.yoshikawa.saitama.jp/index.cfm/27,77547,188,html
日本語版動画:https://youtu.be/_5GYmxlp1GE
中国語版動画:https://youtu.be/JzbrJ6kkbO8

展示会場にてマカオに向けた応援メッセージを撮影 
オンライン交流にて、市民からの質問に答えるマカオのパラリンピック候補選手

これまでのホストタウンの取り組みを契機に、両国・地域間の友好がさらに深まり、東京大会後も市民間の交流が継続されていくことを願います。
JICEは、今後も地方自治体と海外の国や地域をつなぐ架け橋となるべく、様々な企画・支援を行ってまいります。

国際交流部青少年交流課 新田 絢香
総務部中国室 浅野 智美