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「就労者に対する日本語教師初任者研修」フォローアップ研修を開催しました

複合(地域) 日本語教育

JICEは8月28日(土)、2019年度から実施している文化庁委託事業(※注)「就労者に対する日本語教師初任者研修」の修了生を対象にフォローアップ研修を実施しました。本研修は、予てからの課題である修了生のネットワーク構築と継続的な能力の向上を目的としてJICEが企画したものです。
本研修には、26名の修了生が参加しました。前半では、4グループから初任者研修修了後の活動報告がありました。初任者研修で得た学びをそのままにせず、試行錯誤を繰り返しながら、自身の携わる指導現場へ生かす方法を共有する場となりました。後半では、ケーススタディを行い、初任者研修受講後に、指導現場で新たに直面した課題や悩みについて参加者が深く考察する機会としました。

説明をする浅見惠子JICE主任日本語講師
本研修主担当 平山智之JICE主任日本語講師

本研修の最後には、文化庁国語課の増田麻美子様、JICE日本語専門委員で日本女子大学の衣川隆生教授、長崎総合科学大学の渡部裕子准教授、大石寧子JICE日本語教育アドバイザーに講評を頂きました。
本研修の参加者からは、「同じ研修を受けた後、他の受講者がどんな変化や気づきを得たのかについて聞くことができ刺激を受けた」、「初任者研修修了生という共通点をもった新しいネットワークができてよかった」という声が聞かれました。

集合写真(写真1段目左から衣川教授、渡部准教授、大石日本語教育アドバイザー)
集合写真(写真5段目右から2人目 文化庁増田様)

本研修を機に、日本語教師間のネットワークの拡充・強化が期待されています。JICEは、研修プログラムの効果が継続的なものとなるようフォローアップに積極的に取り組んで参ります。

(※注)
2019年度 2019年度日本語教育人材養成・研修カリキュラム事業
2020年度 令和2年度日本語教育人材の研修プログラム普及事業

国際協力推進部日本語教育事業課
石橋 幸枝