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キューバ国対象「UNIDO蓄電池研修」を実施しました

中南米 国際研修

JICEは、国際連合工業開発機関 (United Nations Industrial Development Organization, UNIDO ) との業務委託契約に基づき、6月18日から7月2日までの2週間にわたり、「キューバにおける太陽光発電(PV)開発のための国家能力の強化プロジェクト」に携わるキューバ公営電力会社及びグループ会社の幹部クラス職員、専門家等、計10名を対象とした、2年ぶりとなる訪日研修を実施しました。
研修は、「蓄電池」をテーマとし、九州電力株式会社及びグループ会社の協力のもと、福岡と東京で実施されました。
専門家による、日本の電力概要、再生可能エネルギーの状況・課題・対策、九州電力のキューバ国送配電事業における取組み等、多岐に渡る講義と、豊前蓄電池変電所、東芝府中事業所等の関連施設の視察とで構成されました。

最終意見交換会では、参加者から、「キューバにおける再生可能エネルギー源の開発・導入を始める準備ができ、非常に有益であった」、「研修は非常に質が高く、帰国後、早速再生可能エネルギー電源の普及に向け、実行すべきロードマップを作成する予定である」、「講師の技術力及び教授能力が高く、非常に良かった」、 「専門家同士の意見交換は有益であった。各施設の視察も素晴らしく、日本で優れた実践がなされていることを実感した」、といったコメントが寄せられました。またJICEが配置したスペイン語のコーディネーターの通訳力とファシリテーション力の高さに、参加者、九州電力関係者双方から賛辞と感謝が寄せられました。

現在はなおコロナ禍にあり、入国時の対応、消毒や換気等の感染対策が求められます。運営管理者であるJICEは、これらを徹底しながら、参加者の体調把握を丁寧に行う等のサポートを行い、参加者の本研修参加の目的達成に貢献しました。

JICEは、本研修での経験が今後のキューバにおける電力事業の発展に活かされ、また、両国の協力関係がなお一層強化されるよう願いつつ、クリーンエネルギー分野の人材育成にも寄与できるよう引き続き尽力してまいります。

研修事業部国際研修課 逸見清花、宮川優希、天白有希子

九州電力の講師の講義を受ける様子
豊前蓄電池変電所にて模型を視察
東芝科学未来館にて最新技術を用いたゲームを体験する参加者
JICE本部で行われた最終意見交換会にて関係者と集合写真