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三鷹中等教育学校でJICE職員が講演を行いました

mitaka01.jpg  日本とアラブ首長国連邦(UAE)の外交関係樹立50周年を機に、東京都は都立学校とUAEの相互交流を開始し、両国の高校生交流を通じて次世代の多文化共生を一層推進を目指す海外派遣事業に取り組んでいます。この事業の一環として、2022年12月にUAEの高校生20名が東京都立三鷹中等教育学校を訪問します。
 UAEと東京の高校生がお互いの文化や背景を理解し、より良い交流を実現させるため、12月6日に三鷹中等教育学校の卒業生であり中東に留学経験のあるJICE研修事業部の清水有理職員が、同校の5年生に向けて講演を行いました。
講演を担当した清水有理職員
現地のお守り(左)ハムサ(右)ナザールボンジュウ

 清水職員の講演は「中東とはどこから見た東の真ん中でしょう?」という問いかけから始まり、異文化コミュニケーションの基礎概念のレクチャーをおこなった後、文化や背景が異なる同士がより良い関係を築くために私たちができることを提案。さらに、自身のパレスチナでの体験をもとに、双方が安心してコミュニケーションをとるために覚えておくと良いアラビア語のフレーズや、現地の魔除けのお守りなどもご紹介しました。

ワールドカップ開催地カタールも中東に含まれます
5年生の皆さん約150名が聴いてくださいました

 カタールでワールドカップが開催されたことで、中東・イスラーム圏の文化や慣習などについての興味が深まった方も多かったようで、時折身を乗り出してスライドを覗く生徒もいて、熱心に耳を傾けていました。

生徒代表の久保田真奈さんから感謝の言葉をいただきました
(左)三鷹中等教育学校 山之内敏浩先生 (中央)JICE清水職員

 講演終了後には、清水職員の恩師である山之内先生より「このように卒業生の活躍を見られるのは嬉しい。」と約6年ぶりの再会を喜ぶ声をいただいたほか、藤野統括校長からは「中東とアラブ諸国は遠い文化のイメージだったが、日本人と似た考え方もあることがわかり、親近感を覚えた。」との感想をいただきました。

JICEはこれからも多文化共生と国際理解の推進の一助となる活動を続けてまいります。