JICE関西支所は6月26日、JDS留学生(※)およびJDS中国留学生(※※)(以下JDS留学生)によるパネルディスカッションを大阪大学中之島センター(大阪市北区)で開催しました。このパネルディスカッションは、「大阪・関西万博 TEAM EXPO 2025 共創チャレンジ」に参画する大阪大学の「いのち会議」のアクションパネルの一環で、アジア各国の行政官である8名のJDS留学生がパネラーとして登壇し、「①イスラム世界の女性のエンパワーメント」、「②環境問題への持続可能な取り組み」という2つのテーマについて議論しました。
当日は、対面で31名、オンラインで約60名の参加があり、質疑応答では、会場・オンライン双方から活発な質問が出されました。パネルディスカッション終了後、参加者からは、「日本で普通に生活をしていると出会えない、中央アジアの方々の話を聞くことができて興味深かった。中央アジア地域に関心が高まった。」「女性だけでなく、男性のパネラーがジェンダー平等の必要性を共に強く訴えている姿に心打たれた。」などの声がありました。
パネリストのJDS留学生は、2025年3月より約4ヶ月に亘って、対面・オンラインで協議・打合せを重ね準備を進めてきました。パネルディスカッション終了後、JDS留学生からは、「大学や研究科が違う留学生仲間と、長期に亘る準備期間の中で深く語り合うことができ、非常に貴重な経験になった。」「このような場で自国やその課題について紹介することができ、日本留学の中で忘れられない経験となった。」との感想が出されました。
JICEは今後もJDS事業を通じて各国の人材育成を支援し、国際社会の持続的な発展に貢献して参ります。
関西支所
(※)JDS留学生:日本政府の無償資金協力「人材育成奨学計画(JDS)」で日本の大学院に留学するアジアを中心とした開発途上国の若手行政官。JICEは毎年約300名のJDS留学生の受入れを支援しています。
(※※)JDS中国留学生:「中国若手行政官等長期育成支援事業(JDS中国)」で日本の大学院に留学する中国の若手行政官。JICEは毎年約40名のJDS中国留学生の受入れを支援しています。