中国江蘇省衛生庁から派遣された中堅医師14名に今年は看護師2名を加えた総勢16名が9月1日（日）に来日しました。
　JICEは、2010年12月、江蘇省人民対外友好協会と、友好協力に関する覚書に調印し、医療衛生・農業・環境保護・教育の分野における相互交流、及び協力を行うことに合意しました。その枠組みのなかで、2012年5月、江蘇省衛生庁と医療衛生分野において協力協定を締結しました。その一環として、昨年度に引き続き本研修は2回目の実施となり、一行は、日本の医療技術等を学ぶため、医師は11月27日（水）まで、看護師は9月30日（月まで日本に滞在します。

　9月2日（月）の研修初日はJICEから、研修概要及び日本滞在について2時間ほどのオリエンテーションを受けた後、日本での生活基盤の整備を行いました。
　また、9月3日（火）から7日（土）までは、厚生労働省による「日本の医療制度概要」講義を皮切りに、練馬光が丘病院での救急救命システム視察、民間企業の臨床検査ラボ視察、独立行政法人医薬品医療機器総合機構による「承認システム」講義、東京大学医学部附属病院の22世紀医療センター視察、医療機器メーカーの研修施設視察等のプログラムに出席し、夜間はJICE日本語講師から授業を受けました。

　14名の医師は、9月9日（月）から、東京女子医科大学病院、独立行政法人国立がん研究センター、東京医科大学病院、虎ノ門病院、榊原記念病院、東京都立神経病院、奈良県立医科大学附属病院の各所で、各受入診療科の医師の指導のもと研修を開始しました。他方、看護師2名は、東京女子医科大学病院と東京医科大学病院での看護実習後、9月17日（火）から市立札幌病院及び高齢者介護施設において研修しました。

　JICEでは、本研修に対して、最大限の支援を行って参ります。

研修事業部国際研修課　芳根　和子　記