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海南省特別救援隊訪日研修の実施

アジア 国際研修

 中国海南省地震火山津波災害救援隊所属の隊員2名が研修生として東京消防庁消防学校で特別救助技術研修に参加し、災害時の救助方法を学ぶため、2013年8月20日(火)から9月28日(土)まで日本に滞在し、1カ月を超える研修を受けました。


 東京消防庁の特別救助技術研修は、同庁管内の消防士400人の中から特に選抜された52名のみが受講できる研修です。連日の実務演習は精神的にも肉体的にも厳しい内容であり、研修を無事修了した者からは将来の幹部や各消防署の署長が多く輩出されるとのことです。 今回の訪日研修では中国海南省からの研修生2名を特別に受け入れていただきました。研修内容は日本人消防士と同一の内容で、研修生2名それぞれに中国語の通訳を配置して実施されました。


 研修生2名は、21日(水)に東京消防庁へ表敬訪問を行い、その後は連日実務演習を受けました。実務演習の内容はガス事故対策、外傷救護、応急はしご救出、背負い救出、はしごクレーン救出、担架水平救出、エレベーター事故救助、木造・耐火建築物火災救助、有毒環境槽内救出、電車事故救助等、あらゆる災害に備えたものでした。
この時期日本では連日35度を超える猛暑でしたが、研修生2名は炎天下でも長袖の消防服に身をつつみ、アスファルトの屋外において研修に参加しました。


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【8/21東京消防庁を表敬訪問する研修生】【訓練前の点呼を受ける研修生】


 消防学校の教官からは、「海南省研修生のファンさん、リャオさんともに研修中の態度がとてもよく、酷暑の中でもきびきびとした動作で、また、二人とも20代前半で身体能力も卓越したものがあり、救助動作中に大きな声を出し確認を行うということも積極的に行っていた。中国に帰国後、海南省にてこのような消防訓練学校を開校したときには、二人とも優秀な教官になるであろう。」という称賛の言葉をいただきました。


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【準備運動をする研修生】【けが人を担架に固定する
縄の掛け方を学ぶ研修生】
【垂直担架の演習を行う研修生】

 約1カ月の日本滞在の間、研修生は東京消防学校からほど近い笹塚のウィークリーマンションに滞在しました。研修生は自炊しながら日本や日本人の日常生活に触れることで日本に対する理解を深めました。
帰国前には、日本人を含めた参加者で懇親会が行われ、共に厳しい研修を乗り越えた者同士で友情を深めました。


 最後に、この2名の研修生が多くの災害救助に関する知識を得て無事に研修を修了できましたことを、ご指導いただいた教官の皆様、及びご協力いただいた関係者各位に対し心より御礼申し上げます。
JICE としては、このような機会を通じて、日中両国が友好を深め、災害救助分野における交流が促進されることを期待しています。


研修事業部国際研修課 細田育代