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中国江蘇省衛生庁-JICE医療協力プロジェクト~長期医師研修の最終日を迎えて~

中国 国際研修

 中国江蘇省衛生庁から派遣された中堅医師14名は、平成25年9月1日に来日し、日本の医療全般の講義・視察を経て、9月9日から、東京女子医科大学病院、独立行政法人国立がん研究センター、東京医科大学病院、虎の門病院、榊原記念病院、東京都立神経病院、奈良県立医科大学附属病院で、各受入診療科の医師の指導のもと約3カ月の研修を行い、11月26日研修の全日程を修了しました。
 本研修は、江蘇省人民対外友好協会とJICEとの協力の枠組みの中の日本・江蘇省ハイレベル人材協力における同省の若手エリート医師の人材育成計画の一環として実施しました。
 日本滞在中は、医師研修に加えて、文化活動として、JICEの手配により、清水寺森清範貫主との謁見や、鶴岡八幡宮参拝の他、中国側の医師の希望を受けて、日本家庭でのホームビジットも4回実施しました。
 最終日の11月26日には、研修報告会を実施しました。研修報告会では、中国側の医師からは、専門分野の高度な診断・治療技術の習得、臨床症例カンファレンスへの出席、学会への同行、手術の見学、文献閲覧等に加えて、医師と患者の醸成された信頼関係の確立、個人情報の厳格な取扱、病院マネジメント等も学習し、大きな成果を得たとの発表があり、JICE山野幸子理事長よりJICE修了証書が授与されました。
 その後の送別会では、ご臨席の先生方から「本研修は江蘇省衛生庁より選抜されたハイレベルの人材育成プログラムとして認識しており、日本で勉強した知識・技術を、帰国後は責任をもって発展・普及に努めることを期待している」とのご挨拶を頂戴しました。また、団長のDr.Zhang Kezhongからは、日本で構築したネットワークを活用して日本と中国の医療交流のさらなる発展への祈念と日本の病院関係者の方々への感謝が表明されました。
 JICEは、今後も同省の医療人材育成に貢献して参ります。

【鶴岡八幡宮 参拝儀礼】
【清水寺森清範囲貫主】
【ホームビジット写真】
【修了報告会】
【修了報告会全景】
【JICE修了証書授与】
【送別会】
【送別会 東京女子医科大学上塚芳郎教授】
【送別会 虎の門病院成井浩司先生挨拶】
【送別会 榊原記念病院佐藤譲部長挨拶】