JICEでは昨年度に引き続き、サウジアラビア日本自動車技術高等研修所(Saudi Japan Automobile High Institute, 以下SJAHI*) から研修生3名を招へいし、マネージメント・アドミニストレーション研修（2014年1月24日～2月19日）を実施しました。

当該研修はSJAHIのマネージメント層のスタッフを対象とし、学校運営・管理手法、リーダーシップ、試験評価制度やカリキュラム作成手法などの分野を集中的に学習させることで、SJAHIの自立的運営・管理の強化に貢献することを目的としています。

研修生のオスマン・ビン・アフメド・アルハッダド氏はSJAHIのAdministration Supervisorとしてオフィスの管理、SJAHIスタッフの勤怠管理や採用活動など様々な業務を担当、アサド・ハフェーズ氏はSenior IT SupervisorとしてSJAHIのITシステムを構築・管理し、アズーズ・アブドゥルマジード・ナビール氏は、SJAHIのInstructorとして現在は英語クラスを担当しており、研修生3名がそれぞれ違った視点で研修を受けました。

研修終了後の報告会にて、研修生3名それぞれがSJAHIに戻ってからのアクション・プランを発表しました。研修生3名それぞれが研修中に学んだことを、如何にSJAHIにて適用できるか考察しており、帰国後の活躍が大変楽しみです。

研修期間中は2度の大雪に見舞われましたが、無事に研修を終えることが出来ました。研修生3名とも雪を見るのは初めてのことであり、研修を通して日本の文化や自然に触れることができたことも大変貴重な経験となりました。 研修関係者の皆様には、研修生に対して熱心かつ丁寧にご指導頂きました。経済産業省、一般社団法人日本自動車工業会(JAMA)、各企業・学校の皆様をはじめとする多くの方々のご協力に感謝いたします。

帰国前集合写真 (左から市川　正則コーディネーター、オスマン氏、JICE 籏持職員、
JICE 山野理事長、アサド氏、 アズーズ氏、JICE 生井　年緒主幹)

＊SJAHIはサウジアラビア政府の要請を受け、日サ官民（日本側は独立行政法人国際協力機構(JICA)とJAMA）の合同プロジェクトとして2002年9月に設立された研修所です。その後JICEが経済産業省からプロジェクトを受託し、専門家派遣、機材供与、研修生受入事業を継続しています。

研修事業部　海外協力課　籏持　薫