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カタール常設緊急事態対応委員会事務局長一行の訪日

中東 国際研修

 ハマド・オスマン・アル・デハイミ内務省運用局長兼*常設緊急事態対応委員会事務局長(准将)ほかカタール国燃料公社、都市開発庁高官5名から成るカタール国ミッションが5月23日より来日し、訪問先についての政府機関調整は外務省が行い、民間機関調整はJICEが行いました。訪日目的は、日本におけるガス供給網の安全確保にかかる現地での対策および事業者による取り組みについて見識を深めるとともに、広く防災、災害対応、国土強靭に関する日本の取組について、日本政府の関係機関と意見交換を行うものです。今回の訪日は、本年2月の同国シェイク・タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長と安倍晋三日本国総理大臣間で取り交わされた二国間の協力関係の強化や5月の内閣府特命担当大臣を団長とする日本政府のカタール訪問も背景にあります。カタール国一行は東京での関係政府機関(経済産業省商務流通保安グループガス安全室、総務省消防庁、国土強靭化推進室、宇宙戦略室等)での意見交換を終了し、26日から29日まで大阪において、大阪ガス本社、及び関連施設での視察を続けます。JICEでは、5月24日にJICE山野幸子理事長主催の昼食会を行い、JICE側からは山野理事長他4名出席しました。昼食会では日本の技術や人材交流、教育、スポーツ等様々な話題で会話が弾み、中でも2022年にカタールで開催されるサッカーワールドカップに関して、公益財団法人日本サッカー協会国際委員会委員でもあるJICE内山選良国際交流部担当部長よりサッカーを通じた青少年交流の提案等もあり、終始和やかな歓談が続きました。一行は5月30日に、帰国の途につきます。

*常設緊急事態対応委員会(Permanent Emergency Committee)
 平時においては防災・災害対策に関する政策立案等を行い、緊急時にその実施において中心的役割を果たす機関。各省庁を横断的に繋ぐ機関で、1998年に設立され、2005年に再編された。来日のデハイミ准将は2005年より現職。

研修事業部 参事
内藤 真知子

5月25日 JICE主催昼食会
前列左から二人目デハイミ事務局長、前列中央JICE山野理事長
5月27日 大阪ガス株式会社 講義
5月27日 岩崎エネルギーセンター 見学