事業ニュース

江蘇省教育庁「小中学校教員研修モデル改革」訪日研修研修実施について

 JICEは中国江蘇省人民対外友好協会の協力の元、2016年2月21日より2週間にわたり、東京と北海道で、中国江蘇省の幼稚園・小中学校の教育関係者を対象とした訪日研修プログラムを実施いたしました。

koso02211.jpg
開講式(左前列6番目から、李春梅団長、佐藤洋一JICEアドバイザー、打田斉道JICE研修事業部長)

JICEは中国江蘇省人民対外友好協会と、2010年12月に友好協力に関する覚書に調印し、医療・農業・環境・教育の分野における相互訪問、専門家指導、人材育成、技術協力、青少年交流等の多岐にわたる協力を行うことに合意しています。今回の研修は、江蘇省教育庁からの要請に基づき、JICEが日本国内の教育機関及び地方の教育委員会と協力し、初等中等教員の質の向上に係る訪日研修を企画・実施したものになります。

江蘇省は中国国内でも教育レベルが高く、教育改革におけるモデル都市と位置付けられています。そうした背景を踏まえ、日本の教育制度、教員養成に深く関わる文部科学省、東京都教育庁、国立教育政策研究所や、高い教育理念を実践している各教育機関を訪問し、教員研修の明確な理念、方針、施策、それらに関連する教員養成・教員研修制度の仕組み、実践例についての研修を受けました。最終日の研修総括発表・討論会では渡辺一雄JICEアドバイザー(元文部科学省)をコメンテーターとして迎え、本研修で学んだことについて、意見交換をしました。

koso02212.jpg
文部科学省 講義

koso02213.jpg
東京都教育庁

koso02214.jpg
札幌市立宮の森中学校 視察

koso02215.jpg
研修総括発表・討論会(左から、JICE打田部長、JICE内藤研修担当部長、
渡辺一雄JICEアドバイザー、岸本昌子JICE常務理事、香取フェイJICE中国室職員)

プログラムを修了した19名の団員からは、日本と中国の教育制度は非常に多くの類似点があり、日本の教育理念や課題等、学ぶことが多かった、との声が聞かれました。日本は「新しい時代に必要となる資質・能力の育成」という理念を実現させる環境づくりとして、学習指導要領に基づいた総括的な教員研修の改善・開発を進めています。これが中国の教育制度、特に教員研修のモデル改革の内容にも近く、非常に参考になる、という意見がありました。

JICEは、今後も日本と中国の民間レベルでの人的交流に積極的に取り組んでいきます。

研修事業部海外協力課 櫻岡範子