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米国及びカナダのカケハシ・プロジェクトの関係機関を訪問

北米 国際交流

JICEは、2018年8月8日から16日にかけて、外務省の推進する対日理解促進交流プログラムのうち、北米地域を対象としたカケハシ・プロジェクトに係るフィードバック調査のため、平川伸明事務局長を団長とし、国際交流部芳根和子主幹、同大林由季職員、同山名健一職員の4名で構成される調査団を米国とカナダへ派遣しました。

JICEは2015年度からカケハシ・プロジェクトを実施運営しています。今回の調査では、以下の関係機関を訪問し、これまでの成果の確認と今後の事業実施に向けた意見交換を行いました。

在カナダ日本国大使館、在トロント日本国総領事館、在アメリカ合衆国日本国大使館

日米関係及び日加関係のより一層の強化のためのカケハシ・プロジェクトに対する期待と効果的なフォローアップのあり方について貴重なアドバイスを頂きました。

・トロント大学、ジョージ・ワシントン大学、ジョンズ・ホプキンス大学
当プロジェクトに招へい・派遣実績のある3つの大学を訪問し、プログラム実施に向けた有意義な意見交換を行った他、プログラムに参加した学生の帰国後の活動についてヒアリングし、同プロジェクトが北米地域に与えたインパクトを確認しました。

また、当プロジェクトのパートナー組織(カナダアジア太平洋財団、YOUTH FOR UNDERSTANDING USA)及び国際交流団体(World Learning Inc.)との打合せを通じ、今後のプロジェクト実施及びフォローアップに繋がるネットワークを確認することができたと考えています。

JICEは、今後もカケハシ・プロジェクトを充実した事業に深化させ、日本と北米地域の、まさしく「架け橋」になるようなプログラムを提供し、カケハシ・プロジェクトの本来の目的達成に向けて尽力していきたいと思います。

(国際交流部青少年交流課 芳根 和子 記)

 

 

【トロント大学マンク国際問題研究所日本研究センター訪問】

日本政府の支援を受けて2017年に設置されたセンターで、両国の更なる相互理解促進と二国間関係の発展に貢献することが期待されています。同センターのルイス・W・ポーリー政治学部長との面談では、自国第一主義が広がりつつある昨今において青少年交流であるカケハシ・プロジェクトの持つ重要性について再認識することができました。(左から、芳根主幹、大林職員、ポーリー学部長、平川事務局長、ケイト・スカリン カナダアジア太平洋財団カケハシ担当、山名職員)

  

 

【ジョージ・ワシントン大学教育・人材育成大学院訪問】

面談したメーガン・L・マディン准教授には、2016年以降継続的に同大学院生の招へいプログラムへの同行、日本からの派遣大学院生の受入れをしていただいています。同准教授とプログラム改善に当たってのフィードバックについて積極的な意見交換を行った他、昨年参加した学生から帰国後の活動についてヒアリングを行いました。(中央、マディン准教授) 

 

【ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)ライシャワー東アジア研究センター訪問】

面談したウィリアム・ブルックス博士は、2009年から同大学で日米関係を中心に指導されている日本研究の泰斗で、かつて、在日アメリカ合衆国大使館に15年間勤務されていました。同博士からは、カケハシ・プロジェクトの特徴であるソフトパワーの大切さについてご意見を伺うことができました。右の写真は、2018年1月にジョンズ・ホプキンス大学から参加した学生9名が、政策研究大学院大学や資源エネルギー庁等での講義・視察を踏まえて日本のエネルギー政策や安全保障についてまとめた論文集です。(左、ニーブ・デニー プログラムコーディネーター、中央右、ブルックス博士)

 

 

 

 

【カナダアジア太平洋財団訪問】

カナダ政府により設立された非営利法人で、カナダとアジア諸国との外交を含む様々な分野の学術研究を中心とした事業を展開しています。同財団では、重点テーマの一つとして「Understanding Asia Now」を掲げており、カケハシ・プロジェクトもその一環として捉えています。クリスチーヌ・ナカムラ トロント事務所副所長との意見交換では、カケハシ・プロジェクトを実施する上での、あらゆる角度からのヒントを得ることができました。(左側、ナカムラ副所長、スカリン プログラムオフィサー)

 

 

【YOUTH FOR UNDERSTANDING USA訪問】

カケハシ・プロジェクトにおける米国でのJICEのパートナー組織であり、同プロジェクトのフォローアップ及びネットワーキング強化についての意見交換や事業実施に向けた打ち合わせを行いました。(左、スコット・J・メッシング代表兼CEO、後列 デヴィッド・バーバー執行副代表)

 

 

【World Learning Inc.訪問】

85年以上の歴史を持つ国際交流団体で、全世界に協力機関を有し、参加者のニーズに沿ったきめ細かなプログラムを提供しています。同組織への訪問は初めてでしたが、JICEと類似・共通する部分が多くあることが分かりました。(中央、クリスチーナ・トーマス部長、ケリー・グレーブス部長)