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中国江蘇省衛生健康委員会(旧衛生和計画生育委員会) 医師訪日研修を実施しました

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 中国江蘇省衛生健康委員会(旧衛生和計画生育委員会)から派遣された医師14名が約3か月にわたる研修に参加しました。この研修は2012年5月にJICEと中国江蘇省衛生庁(当時)とが締結した、医療衛生分野における協力協定に基づいて実施されたもので、今年は第7回目となりました。医師14名は日本における高度な診断・治療技術や病院マネジメントを学び、日本の医療関係者との交流を通して、今後の江蘇省における医療の更なる改善、強化に貢献することを目的に、8月29日(水)から11月20日(火)まで日本に滞在しました。

 来日翌日からの3日間の共通プログラムでは、研修概要の説明及び日本滞在についてのオリエンテーション、厚生労働省の「日本の医療提供体制」についての講義、戸田中央総合病院での視察に加え、夜間はJICE日本語講師による日本語講座を受講しました。医師からは、「病院研修の前に日本の医療・保険制度を知ることができ非常に役立った」、「地域における病院機能の発揮のしくみや役割分担が大変興味深かった」などの声が聞かれました。

 その後、医師14名は9月3日(月)から、「がん研究会有明病院」、「順天堂大学医学部附属順天堂医院」、「聖路加国際病院」、「東京医科大学病院」、「東京女子医科大学病院」、「国立精神・神経医療研究センター病院」「杏林大学医学部付属病院」「日本赤十字社医療センター」にて、各受入診療科の指導教官のもと、研修を受けました。

 また、本研修の期間中、日本文化体験として、京都・清水寺の森清範貫主を表敬し、「医道」や哲学についてのお話を伺い、鎌倉・鶴岡八幡宮では國生護衞権宮司より、鎌倉の歴史や神道に則った儀式、更には江蘇省との深いつながりについてお話を伺いました。医師からは、「日本文化への理解が深まったことに加えて、中国文化が日本で大切に保存されていることを知り感銘を受けた」という感想が聞かれました。

 帰国前日の11月19日(月)には成果報告会を行い、研修で得た成果や今後の目標などが発表されました。診断、治療技術についての成果はもちろんのこと、患者との良好な関係、チームワーク、頻繁に実施される勉強会、改善の意識、若手への熱心な教育、予約システム、全科あげての協働体制、充実した医療サービス、整然として合理的な労働環境など、今後参考にしていきたい点が数多く挙げられました。

 成果報告会の後に行われた送別会には、日本赤十字社医療センター内分泌科部長 日吉徹先生をはじめとして、受け入れ医療機関の先生方にもご参加いただき、別れを惜しむ和やかな会となりました。

 JICEは今後も江蘇省衛生健康委員会と協力して日中双方にとって意義のある医療プロジェクトを実施してまいります。

厚生労働省講義「日本の医療提供体制」
戸田中央総合病院見学
京都・清水寺 森清範貫主(右)表敬
鎌倉・鶴岡八幡宮 國生護衞権宮司(前列右から4番目)表敬
JICE本部での報告会
修了証書授受 南京鼓楼医院 胸部・心臓血管外科 副科長 周 勇(団長)(左)とJICE山野幸子理事長
医師14名とJICE関係者が一堂に会して
送別会にて

研修事業部国際研修課 安 章子 記