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UAE シャルジャ小学生訪日研修2019を実施しました

中東 国際交流

JICEは、2019年4月4日〜2019年4月9日の日程で、アラブ首長国連邦(以下、「UAE」)の政府系教育団体シャルジャチルドレン(Sharjah Children)と共同で、UAE シャルジャ小学生訪日研修2019を実施しました。 本研修は、日本人との交流や視察を通して、日本の文化や伝統、学校生活等を学ぶことを目的としています。参加した生徒は、2018年夏にシャルジャチルドレンが実施した日本をテーマとしたサマーキャンプの参加者から選抜されており、生徒8名、引率者4名、関係者1名の計13名が来日しました。

東京都内のプログラムは日本語クラスから始まり、JICE日本語講師から挨拶や自己紹介の仕方を学びました。短い時間でしたが、生徒たちはペアワークやゲームを通して、その後の学校交流やホームビジットで活用できるフレーズを練習しました。お台場の日本科学未来館ではASIMOショー等の最新技術を見学し、新宿御苑では満開の桜の下、参加者全員で輪になって弁当を食べ、日本の花見文化を体験することができました。 また、駐日UAE大使館への表敬訪問では、ムナ・アルマイーニ次席より激励のお言葉をいただき、生徒たちは本プログラムの意義や今後の活動について活発に発言しました。その他、杉並アニメーションミュージアムではパラパラ漫画のワークショップに参加したり、江戸東京博物館や浅草では日本の歴史や文化を学び、和食にも挑戦しました。

プログラム半ばには、場所を長野県白馬村に移し日本人との交流が行われました。地元の小学生とは、言葉だけでなくスポーツやレクリエーションを通してすぐに心を通わせることができました。また、ホームビジットで日本人の家庭を訪問し、夕食を共にしながら勉強した日本語を積極的に使ってホストファミリーとの親交を深めていました。 白馬村での最終日には白馬村役場への表敬訪問や白馬村立白馬南小学校への訪問を行いました。下川正剛村長からは温かな歓迎を受け、生徒たちの緊張もすぐにほぐれたようです。小学校では、シャルジャチルドレンや生徒の生活に関するプレゼンテーションを行い、給食の見学や掃除体験を通して、日本とUAEにおける学校生活の違いを学びました。白馬村での自然に感動を覚えた生徒が多く、砂漠が広がるUAEから来た生徒たちにとって雪で遊んだことは忘れられない体験となりました。

今回の経験を機に、参加した生徒たちが日本や異文化への関心を高め、将来UAEと日本、世界を繋ぐ人材となることが期待されます。JICEは今後ともUAEをはじめ中東における青少年の人材育成事業へ積極的に取り組んでまいります。

国際交流部青少年交流課 山岡 舞花

日本語クラスにて、挨拶の練習をする生徒
新宿御苑にてお花見体験
駐日UAE大使館にてムナ・アルマイーニ次席と
着物・茶道体験
白馬村の小学生とレクリエーション
ホストファミリーとの交流
白馬村の下川正剛村長を表敬訪問
白馬村立白馬南小学校での伝統衣装披露