「JICAベトナム国ビジネス環境整備にかかる能力向上プロジェクト」の第1回現地セミナー「デジタル・ガバメント、デジタル・エコノミー、デジタル・ソサイエティへ向けた電子政府開発の推進」が8月22日ハノイの首相府で開催されました。電子政府の推進は、ベトナム政府にとって最重要国家プロジェクトの1つであることから、各省幹部ら100名以上が参加し、4時間に亘り講演、質疑応答が活発に行われました。
セミナーでは冒頭、マイ・ティエン・ズン官房長官と小中鉄雄JICAベトナム事務所長の挨拶のあと、平本健二・内閣官房政府CIO上席補佐官が「日本のデジタル・ガバメント戦略と推進体制」及び「オーブンガバメントと住民中心の公共サービス」、下澤広幸・総務省行政管理局行政情報システム企画課課長補佐が「政府情報システムと業務プロセスの再設計(BPR)」について講演を行いました。その後、8月上旬に行われた本邦研修に参加したメンバーを代表して、ゴー・ハイ・ファン首相府行政手続監督局長が「日本での気づきとベトナムへの教訓」について発表し、ズン長官自らが議長となり、会場全体を巻き込んだディスカッションを行いました。
当日午後と翌23日は、ベトナム側が計画している政府情報報告システムや指令センターの構想と、国家文書交換システム「VDXP」や電子決済システムについてデモンストレーションがあり、日本からの専門家と活発な意見交換が行われました。
JICEは、本プロジェクトの研修運営管理業務の受託者として、今後も現地のニーズに合わせた本邦研修、現地セミナーを通して、ベトナム国のビジネス環境整備に寄与してまいります。
研修事業部 国際研修課
吉岡 孝二郎