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タイ国バンコク都土地区画整理研修を実施しました

アジア 国際研修

JICEはバンコク首都圏庁(Bangkok Metropolitan Administration : BMA)より依頼を受け、10月26日から11月2日にかけ「土地区画整理研修」を実施しました。本研修には、バンコク首都圏庁公共事業局及び都市計画都市開発局の職員15名が参加しました。

現在バンコク都では、土地利用規制の緩和や建築物の容積率の割増などの開発促進政策がとられている一方で、再開発が進まない地域においてはスプロール化が進んでいます。このような状況を踏まえ、日本における土地区画整理による基盤整備と街区の再編等の先行事例を学び、バンコク都での都市計画に活かすことを目的として本研修を実施しました。

本研修では、国土交通省、東京都、横浜市、UR都市機構にて地方自治体や法人レベルでの施策や取り組みについて学ぶとともに、渋谷駅や汐留地区、つくばエクスプレス沿線等における区画整理による都市再生・再開発事例の視察を行いました。

団長を務めたバンコク首都圏庁公共事業局のタイウット・カンケーウ局長代理は、閉講式において次の通り本研修を総括しました。

「本研修を通じて、バンコク都での事業管理に直接応用できる、都市計画に関する知識を広げることができました。深刻な都市問題に取り組んでいる方々からお話を伺い、現場に即した法律の改定や市民のニーズに合致した都市デザインの形成等、バンコク都の問題解決の糸口を掴むことができ、実り多い研修となりました。」

本研修での学びがバンコク都の都市開発計画に活かされること、さらに日本とタイの関係構築が一層推進されることを確信しています。

研修事業部国際研修課 宮川 優希 記

国土交通省にてタイから持参した横断幕と記念撮影
UR都市機構より渋谷駅周辺の区画整理事業について説明を受ける
つくばエクスプレス流山おおたかの森駅周辺の土地区画整理事業についての視察
閉講式にて総括を述べるタイウット団長