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JDS行政官交流会を実施しました

留学生受入支援

JICEは、2022年2月14日から2月18日までの5日間、第6回JDS行政官交流会を実施しました。本交流会は、母国で行政を担うJDS留学生と本邦省庁関係者との間で意見交換を行い、長期的な関係を構築することを目的として、JICEが2015年より企画してきました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、今年は2年ぶりの開催となり、初めてオンラインでの実施となりました。

人事院、法務省、外務省、財務省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省、環境省、資源エネルギー庁の9省庁ごとにオンライン講義、交流会が行われ(計10コマ)、各会には自身の研究分野と関連性のあるJDS留学生278名が参加しました。

講義では、各省庁から組織の紹介が行われた後、少子高齢化など日本国内で抱えている課題から、気候変動といった国際的に注目されている課題に対する日本の政策が紹介されました。JDS留学生にとっては、母国の状況と照らし合わせることで新たな視点から自国の課題について考える貴重な機会となり、参加したJDS留学生からは、「大変興味深く有益な機会で、講義内で紹介された日本の経済政策などは、将来母国でぜひ取り入れたい内容だと思った(カンボジア)」などの意見が聞かれました。

講義の後には、質疑応答、自由討論、グループごとの意見交換会など、各省庁により様々な形式での交流機会があり、国際的課題に対する政策についての意見交換や自国の状況についての共有が行われ、相互の理解が深められました。

交流会に参加した本邦省庁関係者からは「講演者という立場で参加したものの、留学生との交流を通じて新しい気づきを得ることができた。こうした交流が新たな国際協力へのきっかけになると思う。」(経済産業省)などの意見が聞かれました。

またJDS留学生からは、「省庁の関係者とオンラインで意見を交わすことができてよかった。」(カンボジア)、「実際に同じ分野で活躍をされている日本の行政官の方に質問をする機会があり、自身の知見を深めることができた。」(ミャンマー)などの声が聞かれ、交流を通じて双方に新たな発見や気づきがあったことが伺えました。

JICEでは、将来各国におけるリーダーとして活躍が期待されるJDS留学生と、我が国の省庁関係者との意見交換の機会の提供とネットワーキングに役立つ取り組みを今後も推進してまいります。

留学生事業第一部留学生事業課

竹内 駿平

法務省の講師たちと活発に意見交換をするJDS留学生
環境省 齊藤雅裕環境技官(画面左上)による説明を真剣に聞くJDS留学生