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JDSフィリピン20周年記念イベントを開催しました

留学生受入支援

JICEはJICAフィリピン事務所との共催で、在フィリピン日本国大使館の協力を得て、2022年10月6日(木)、7日(金)の2日間にわたり、フィリピンにおける人材育成奨学計画(JDS)の20周年記念イベントを開催しました。JDS運営委員である国家経済計画庁および公務員委員会のメンバーも参加し、JDSフィリピンにおける人材育成のマイルストーンを祝いました。JDSフィリピンでは20年間で419名のフィリピン人留学生を送り出しています。

本20周年記念イベントの開催のため、JDS帰国留学生は企画の段階から積極的に参加し、3カ月以上に亘り関係者との入念な準備を行ってきました。テーマは「Harnessing Knowledge and Experience to Navigate the New Normal(JDSで養った経験と知識を駆使してニューノーマル時代の舵をとろう)」を選び、次の5年の活動を見据えて、来日期(バッチ)を超えた活発な交流と積極的な意見交換を行うとともに、新たなネットワークの構築を目指しました。

10月6日(木)、オンラインで行ったJDSコンファレンスでは第1部「平和構築・成長と包括性」、第2部「気候変動、レジリエンスと持続性」と題し、専門分野で活躍するJDS帰国留学生たちがパネリストとして最新の研究結果と今後の課題について発表を行いました。

JDSコンファレンスのオンライン参加者
左:Mr. Elric BATILARAN Koronadal市観光局長(パネリスト)、右: Dr. Francis Mark A QUIMBA フィリピン開発研究所上級研究者(モデレーター)、下:Ms. Monina BUCCAT フィリピン大学准教授(パネリスト)

10月7日(金)、在フィリピン日本大使公邸で開催された交流会には1~18期生の帰国留学生・関係者70名以上が集まり、様々なチームビルディングの活動を通して交流を深めることができました。また、今後のJDSの在り方や同窓会活動について率直な意見交換を行い、来る25周年を見据えてそれぞれがどのような役割を果たすべきか考えるとともに、人材育成の重要性やJDSの意義を再確認する機会となりました。ハイブリッド形式で行われたため、日本で在学中のJDS留学生及び対面での参加がかなわなかった帰国留学生もオンラインで参加し、会場と一体となってイベントを盛り上げました。

チームビルディングの活動の様子
前列中央:在フィリピン日本国大使館 越川和彦 特命全権大使 前列右から3番目:JICAフィリピン事務所 坂本威午 所長

JICEは今後もJDS帰国生の帰国後の活動を支援し人材育成事業の成果を発現できる機会を帰国留学生とともに創り上げていく所存です。

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留学生事業第一部 JDSフォローアップチーム

中ノ上 聡子