JICE関西支所は、2026年2月7日(土)・8日(日)に梅田スカイビルで開催された「第33回ワン・ワールド・フェスティバル」にブースを出展しました。このイベントは、1993年から続く関西地域最大級の国際協力・国際交流のイベントで、国際理解の促進やSDGsの達成に向けた取り組みを広く伝える場として親しまれています。今年は90団体が出展し、ステージ・セミナーなど多彩なプログラムも行われ、2日間でのべ2万2千人が来場しました。
今回の出展は、JDS(※1)事業の周知と“やさしい日本語”(※2)の普及啓発、そしてJDS留学生と地域の方々が相互理解を深める交流の場づくりを目的としたものです。また、実施に当たっては、"やさしい日本語"の活用を通じた多文化共生の推進を意識して取り組みました。
JICEブースでは、事業紹介パネルや写真の展示に加え、7カ国8名のJDS留学生が参加する交流企画「JDS留学生とやさしい日本語で話そう!」を行いしました。これは来場者が「やさしい日本語」を使って留学生と会話を楽しむ企画で、留学生が準備した写真を見ながら、食文化や民族衣装、観光スポットなどさまざまなテーマでの対話が広がりました。ブースでは参加者と留学生が、ゆっくりと身振り手振りを交えながら、和やかな雰囲気で会話を楽しむ様子が見られました。
参加者からは、「やさしい日本語で短く簡単な言葉を選びながら会話をするのは、思いのほか難しかった。外国人居住者が増える中で、とても大切な取り組みだと実感した」(女性・高校生)「海外の公務員が日本の大学で学んだ内容を母国に持ち帰り国づくりに生かす、という国際協力の形を知り、すごい取り組みだと思った。母国でも日本での学びを糧に活躍してほしい」(女性) などの感想が聞かれました。また、JDS留学生からも「来場者にやさしい日本語を通じて母国のモザンビークを紹介することができ、とても嬉しかった」「多くの優しい日本人と交流し、新しい日本語もたくさん覚えられた。最高の一日だった」などの声がありました。
今回の企画は、JICEがこれまで多文化共生事業の中で培ってきた日本語教育の知見と、留学生受入支援事業のノウハウを組み合わせたものです。雪が降る寒い週末にも関わらず、ブースには昨年を上回る約260名の方々にお越しいただきました。
JICEは今後も地域の皆様とともに、多文化共生の推進や地域の国際化に貢献できるような活動を続けてまいります。
(※1)JDS:外務省とJICAが主導する留学制度「人材育成奨学計画」の略称。開発途上国の若手行政官が日本の大学院で学び、将来の指導者として自国で活躍することが期待されている。
(※2)やさしい日本語:難しい語彙を言い換えるなど、相手に配慮したわかりやすい日本語のこと。