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吉田理事長がブータン王立人事院向けに講演

吉田耕三理事長は、2026224日、ブータン王立人事院(Royal Civil Service CommissionRCSC)に対し、「日本の公務員人事管理制度(特に人事評価制度)」に関するオンライン講義を実施しました。

吉田理事長の講義の様子。日本の公務員制度の特徴や運用面での工夫について、各国人事評価制度との比較を通じて説明しました。
吉田理事長の講義の様子。日本の公務員制度の特徴や運用面での工夫について、各国人事評価制度との比較を通じて説明しました。

RCSCJICEが実施している人材育成奨学計画(JDS)ブータン事業の施主として事業を主導するとともに、運営委員会の共同議長も務めています。今回の講義は、長年にわたる協力関係に加え、日本留学経験者でもあるタシ・ペムRCSC総裁(Tashi Pem, Chairperson of RCSC)およびツェリン・シガイ・ドルジ人事官(Tshering Cigay Dorji (PhD), Commissioner of RCSC)から「日本の公務員人事評価制度を体系的に学びたい」との要望が寄せられたことを受けて実現したものです。

タシ・ペムRCSC総裁
吉田理事長の講義に対して質問するタシ・ペムRCSC総裁

RCSCの人事官5名全員を含む20名以上が、ブータンからオンラインで参加しました。吉田理事長は人事官を務めた経験を踏まえ、日本の公務員制度の成り立ちから説明をはじめ、第二次大戦後の民主化と公務員制度の改革に触れ、人事評価制度はどのように成立し、現在どうなっているか最新事例についても紹介しました。さらに、行政の質や能力を高めること、あるいは意欲ある優秀な公務員を確保していくには何が必要なのかについても考察しました。

質疑応答では、日本の公務員の人事評価における絶対評価の活用方法、能力評価と業績評価の仕組み、評価結果を人事管理へどう反映するかなど、実務に直結する質問が相次ぎ、予定時間を大幅に超えて議論が続きました。

タシ・ペム総裁からは、「非常に包括的で有益な講義であり、ブータンの今後の人事制度にも示唆を与えるものだった。」との感想が寄せられました。また、ツェリン・シガイ・ドルジ人事官からも「今回の学びは、必ずやブータンの公務員制度にインパクトを与えるものであった。」とのコメントがありました。

今回の講義が、ブータンのより良い公務員制度の構築に寄与することを期待するとともに、JICEは今後もRCSCとの協力関係を深め、行政能力強化と人材育成に引き続き貢献してまいります。

留学生事業第一部海外業務第一課兼第二課 副課長 林 悦子