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インドネシアの民主化を担う若手人材が交流プログラムで来日

アジア 国際交流

「21世紀東アジア青少年大交流計画」JENESYS Programme(Japan-East Asia Network of Exchange for Students and Youths)の一環としてインドネシア若手政治研究者が2010413日来日し、422日までの10日間日本に滞在しました。

この訪日プログラムは、昨年12月に鳩山首相も出席された「バリ民主主義フォーラム」のフォローアップの観点から、同フォーラムの主題である「民主主義と開発の関係(相乗効果)」をテーマして実施され、訪日団は、将来有望と思われる政治(国際・内政)、経済、日本研究(政治・文化・経済・日本語等を含む)の研究者、議員、政党関係者、政府関係者等インドネシア人24名の構成です。

都内前半プログラムでは、大学教授等による講義を受講し、民主主義や政治選挙に対する基礎理解を深め積極的に講義に参加するとともに、ASEAN諸国に興味を持つ大学生との交流会も行い活発な意見交換が行なわれました。交流会に参加した日本人学生にとっても刺激を受ける良い機会となったようです。

後半の地方プログラムでは、民主主義・行政システムグループ(東京)、地方自治・地方開発グループ(長野)、社会問題・教育・社会福祉グループ(愛知)の3グループにわかれ、各グループテーマに沿った講義の受講、各自治体による具体的な政策の紹介、テーマに関する施設視察を行いました。また、ホームステイ・農家民宿体験などを体験し、直接日本人と交流し、日本文化・慣習にふれられたことも忘れられない思い出となったようです。

帰京後には、民主党本部にて若手衆議院議員との意見交換会や外務省表敬訪問を行い、総括プログラムとして、各グループの代表者により訪日成果発表が行われました。

JICEは、これまで30年以上にわたって、海外の行政官・技術者を日本に招へいして行う技術研修を実施してきましたが、そのノウハウを今回のような交流プログラムで活かし、研修と交流を同時に行うプログラムを実現しました。

JENESYS事業も、交流に加えて今後このような研修色を備えた様々なテーマを持つグループへの対応が求められます。どのような先方ニーズにも適切に応え、日本とアジアの青少年の活発な知的交流を後押ししていきたいと考えています。

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民主党議員と意見交換する参加者の皆さん