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司法分野のJDS留学生に対して法務省及び国際法務総合センターで研修を実施しました

アジア 留学生受入支援

 2019年12月12日(木)、人材育成奨学計画(以下、JDS)にて来日中の留学生が、法務省及び国際法務総合センターを訪問しました。法務省大臣官房国際課のご協力の下、第2回の開催となった今回の研修には司法関連省庁出身の15名のJDS留学生が参加しました。
 本プログラムは、各国の行政官であるJDS留学生が日本の法制度や開発途上国に対する法整備支援等に関する理解を深めることで、各出身国での課題解決に役立てることを目的に実施しています。また本邦法務省職員との交流を通じ、将来的に良好な両国の関係性を創出することを目指しています。

 午前中は法務省(霞ヶ関)に訪問し、法務史料展示室を見学した後、法務省の組織概要や業務概要、2020年に開催予定の第14回国連犯罪防止刑事司法会議(京都コングレス)についての講義を受けました。中でも、展示室見学時に歴史的に貴重な資料を前に興味深く見学している様子が非常に印象的でした。
 午後は国際法務総合センターに移動し、日本の裁判制度や他国への法整備支援について理解を深めました。講義中は、職員からの説明に注意深く耳を傾けながらメモを取り、講義の後には、専門性の高い質問が寄せられ、JDS留学生たちの関心の高さをうかがうことができました。

 参加したJDS留学生からは「日本における法務省の組織構造や機能を自国と比較することができ、有益な情報を得ることができた」(カンボジア法務省)、「講義を通じて、法務省の役割はより良い社会づくりに大きく貢献していると感じた」(ベトナム検察庁)等の意見が聞かれました。また講義の合間には、法務省職員の方々と積極的に名刺交換を行う場面も見られました。

留学生事業第一部 留学生事業課
小林 聖実

法務史料展示室の展示について議論を交わす
JDS留学生
法務省での講義に熱心に耳を傾けるJDS留学生
JDS留学生による質疑
国際法務総合センター職員との記念撮影