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中国JDSプロジェクト10周年記念同窓大会開催・同窓会フォローアップ実施

中国 留学生受入支援

中国JDSプロジェクト10周年記念同窓大会開催・同窓会フォローアップ実施

中国における人材育成支援無償(JDS)事業「10周年記念同窓大会」が6月25日(月)午後、在中国日本国大使館及び大使公邸にて開催されました。当該事業については2002年よりJICEが実施代理機関として実務を担当しています。またかねてよりの運営委員会の意向を受け、昨年から留学事業の重要課題とされる同窓会フォローアップに積極的に取り組んできました。このたびの10周年記念同窓大会は、日中国交正常化40周年事業としても認定され、中国商務部・兪建華部長助理、在中国日本国大使館・丹羽宇一郎在中国特命全権大使等が臨席、祝辞を述べられました。

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【10周年記念同窓大会】

兪部長助理は「既に帰国した328名の優秀な同窓生たちが活躍し、中日友好及び経済発展に貢献している。日中は互いに大切なパートナーであり、今後日・中・韓3か国による関係構築プロジェクトの推進を中国政府は重視している。JDS同窓の10周年を契機とする今後の活動にも注目していきたい。」と当該プロジェクトを高く評価される旨の発言をされました。

丹羽大使は「これまで395名の若手行政官が留学され、本大会には同窓約50名と今夏留学予定者約20名が参加された。大使就任以来、JDS事業の第一線で活躍されている方々、及び地方各地のJDS留学生とできる限り懇談の機会を設けてきた。これまでの10年間の歴史を重んじ将来に向かって引き続きより良き関係を築く必要がある。人と人とが信頼しあうことが国と国のかたい絆の土台となる。中国の将来を担う皆様が日中の相互理解関係を築いていただきたい」と述べられました。

続いて郭同窓会理事長より今後の同窓会活動に対し、同窓会記念大会の小冊子作成(地方を中心とした同窓生の参加意識高揚)や、持続可能な同窓会活動実施のため、地方分科会・業務分野分科会設定などの提案がなされました。

郭同窓会理事長からは、「本記念同窓大会開催までには運営委員会及びJICEの多大なる協力があった。今後同窓の知恵を集めて活発な同窓会活動を継続的に実施していきたい。本記念大会の小冊子作成は当該活動の第一歩である。同窓会が独り立ちできるためには様々な困難がある。最も大きいのは理事会活動のスタート時である。JICEをはじめとして運営委員会各位にも我々の独り立ちを支えていただきたい」と締めくくられています。

 

続いて当センター・山野幸子専務理事から、中国でのJDS事業が開始された2002年度から中国商務部の実施代理機関として当事業に関わらせていただいていることへの謝意と、商務部はじめ中国各関係機関、在中国日本国大使館及びJICA中国事務所、日本の各教育関係機関の皆様のご協力に関する謝意が述べられました。また、同窓会活動へのJDS事業関係者の協力が求められるのであればJICEも中国商務部、在中国日本大使館、JICA中国事務所の意向を踏まえながら、協力やサポートにぜひ参画したいとの挨拶がありました。

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【JICE 専務理事山野幸子】

JICEは実施当初から中国におけるJDS事業に関わり、近年は同窓会活動のサポートにも力を入れています。その取り組みの一例をご紹介します。

1)丹羽大使の地方における同窓生との懇談会  

 在中国日本国大使館の依頼に基づき、丹羽大使の地方出張に同行し、地方におけるJDS留学生との懇親の機会を創設しました。当該活動は2011年4月から2012年5月にかけて、中国各地の6か所(遼寧省瀋陽市、貴州省貴陽市など)にて開催しました。

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貴州省貴陽市での丹羽大使とJDS生懇談会

右から

山田重夫 在中国日本国大使館公使

張毅 貴州省出入境検疫局処長 

孫登峰 貴州省経済貿易合作庁副庁長

丹羽 宇一郎 在中国日本国大使館特命全権大使

李萍 貴陽市外事弁公室処長

光岡英行 日本国駐重慶総領事館総領事

JICE 中国JDSプロジェクト事務所代表 大岡夕伽子】

2)持続可能な同窓会活動にかかるサポート

2011年12月から2012年5月にかけて、JDS留学生と日本側・中国側の政府関係者による懇親の機会を北京と東京の双方で創設しました。

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【第一回JDS留学生と中華人民共和国駐日本国大使館員交流会

呂克倹公使(前列左から3人目)】

同窓会の益々の発展及び日本側関係者との交流活動の活発化のため、当センターは引き続き同窓会活動のフォローアップに注力していく所存です。

(中国JDSプロジェクト事務所代表 大岡夕伽子 記)