サウジアラビア ジャーザーン大学訪日ミッション受け入れを終えて
2012年6月29日、サウジアラビア国立ジャーザーン大学コンピューターサイエンス・情報システム学部の男子大学生9名が、同大学のオサマ教授の引率のもと来日しました。
オサマ教授は20年程前に静岡大学に留学していた経験があり日本語が大変堪能ですが、学生たちは初めての日本訪問を心待ちにしていたようです。
一行の今回の訪日の目的はジャーザーン大学からの要請で、日本国内の理工系大学の訪問および日本文化の体験・視察であり、特に将来の日本の理工系大学大学院への留学を視野に入れたものでした。
JICEはジャーザーン大学からのリクエストに応じ、7月18日までの20日間の日本滞在にかかる研修日程の企画・運営、来日から帰国までのあらゆるサポートを行いました。 一行は東京から、浜松、名古屋、京都に移動し、東京工科大学、筑波大学、早稲田大学、東海大学、東京工業大学、静岡大学、豊橋技術科学大学、名古屋大学、京都大学の9大学を訪問しました。
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【東京工科大学】 | 【筑波大学計算科学研究センター】 |
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【早稲田大学グリーン・コンピューティング・システム研究開発センター (研修の様子など、是非こちらもご覧ください。)】 |
各大学では、大学の概要説明の後に研究室の視察等を行い、いくつかの大学では、日本人学生や留学生との意見交換の場も設けられ有意義な訪問となりました。
例えば、東京工業大学では世界トップクラスのスーパーコンピューターTSUBAME(Tokyo-tech Supercomputer and UBiquitously Accessible Mass-storage Environment)に関し、担当の遠藤特任准教授に質問がなされ活発な議論が行われました。また、豊橋科学技術大学では昼食時に学生食堂において、日本人学生や留学生がジャーザーン大学学生と交互に座ってお互いの国での学生生活、研究活動、文化の違い等を話し合っていました。
その他のプログラムとしては、パナソニックセンター東京、日本科学未来館視察、在京サウジアラビア大使館文化部訪問、JICEでの日本語レッスン、つくば市の独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)視察、代々木アニメーション学院での制作実習、株式会社スズキ歴史館、ヤマハ発動機株式会社工場見学、トヨタ自動車株式会社本社工場見学、島津製作所創業記念資料館、京セラ株式会社見学等、多岐に渡る内容でした。
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【ヤマハ発動機株式会社(浜松)訪問】 | 【JICEによる日本語レッスン】 |
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【名古屋城見学】 | 【抹茶体験】 |
最終日のアンケートには、「とても素晴らしい時間だった。」「アメリカ留学を考えていたけれど日本留学も考慮したい」「この滞在で視野が広がった」「日本は美しい国で規則正しい社会である」等の記述が見られました。
今回の訪日が学生たちの将来の留学先決定の一助となり、また日本に対する理解を深めるよい機会となったならば幸いです。
最後になりましたが、今回のミッション受け入れにあたり、快く受け入れてくださった各大学、企業、大使館その他関係機関の皆様に御礼申し上げます。