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江蘇省揚州市宝応県企業家代表団の企業視察セミナーの実施

アジア 国際研修 複合(事業)

江蘇省揚州市宝応県企業家代表団(団長 中共宝応県委員会組織部長 王友芳氏)23名が2012年7月10日~14日に来日し、企業視察を行いました。


7月10日、11日は愛知県にてアツタ起業株式会社及びトヨタ自動車株式会社を訪問しました。高精度アルミダイカスト技術を持つ企業である、アツタ起業株式会社では中根由雄代表取締役社長の温かい歓迎を受け、中小企業における経営理念についてお話いただきました。毎年黒字を達成していることや、危機をどうやって乗り切ったかなどの経験は宝応県の企業家にとって大変興味深い内容でした。講義終了後は東郷工場内を視察し、独自に開発した機械や工場内の工夫されたシステム等を見学しました。


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【中根社長による経営理念についての講義】   【東郷工場内視察】

トヨタ自動車株式会社では元町工場、トヨタ会館を視察後、安里圭介中国部業務室総括グループ長と意見交換を行いました。トヨタ生産方式についてはほとんどの参加者が知っていましたが、実際にどのように実践されているかを自分の目で見ることによって、より理解を深めていました。デジタルピッキングシステム(ランプが点滅する部品棚から部品を取っていくので、取り付け忘れがない)やあんどん(問題があるとランプが点灯し、不良品を後工程に流さない)など、品質向上のためのミス予防システムについて特に高い関心が集まりました。安里中国部業務室総括グループ長は中国事情に精通しており、質疑についても中国の実情に即した形で回答していただいたことで、大変満足度の高い内容となりました。


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【安里中国部業務室GMとの意見交換】   【トヨタ会館を視察】

 7月12日に東京都へ移動し、13日の午前はパナソニック株式会社を訪問しました。中国語でのパナソニックと中国の関係を紹介したビデオを視聴後、エレクトロニクスNo.1の「環境革新企業」を目指しているパナソニックの環境経営戦略について芝池成人環境室次長からの講義を受けました。世界各国の工場からも省エネに関するデータを集め、売上と同日CO2削減努力が給与の増減に反映されることについて、その技術とマネジメントの高さに参加者の多くが驚いていました。また、最先端技術を紹介する「スマートソリューションズ」では、太陽光発電パネルやエネルギーマネジメントシステムなどの技術に大きな関心を持っており、今後の彼らのビジネスへの良い刺激となったものと思われます。


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【環境経営についての講義】   【社員教育について質疑応答】
            

7月13日の午後はJICE修了式を行いました。松岡和久理事長から「尊敬する鑑真和上のふるさとである揚州市の方々を迎えられて大変うれしい。今回の訪日を機会に益々日中双方の交流が盛んになることを期待している。」と挨拶し、参加者に一枚一枚修了書を手渡しました。王団長からは「今回の訪日は実り多いものになり、JICEの協力に感謝する。ぜひ次回は揚州市を訪問してもらいたい。」と謝辞がありました。


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【松岡理事長より修了書授与】   【松岡理事長と王団長(前列中央)】
                 

江蘇省揚州市からの企業家代表団の受入は今年4月に引き続き、2度目です。若手の企業経営者は企業内の人材育成や制度改革に意欲を燃やし、日本企業の経営理念、人材育成制度、工場管理方法等に高い関心を持っています。また、訪問させていただいた日本の各企業からは中国江蘇省の産業や経済の状況、制度の違い等についてもご質問いただき、双方にとって良い意見交換の機会となっています。このような民間交流が経済発展のみならず、両国の相互理解と友好を促進することを期待しています。



北海道支所長 飯塚 友佳里