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IIEサミット2019でJICEの取り組みを発表

北米 複合(事業)

2019年2月18日から19日、山野幸子JICE理事長は、アメリカ・ニューヨークで開かれたIIEサミット2019に出席し、JICEの国際教育における取り組みについて発表しました。本サミットは、アメリカ国務省のフルブライト・プログラム等を運営するInstitute of International Education (以下IIEと略) が毎年開催しているもので、今年はIIEが設立100周年を迎えることから、例年以上に盛大に開催されました。

本サミットは、国際教育界が直面している重要な課題や今後予期される変化への対応を議論することを目的に、(1)公平性とアクセス、(2)緊急時の高等教育、(3)学生の国際間移動、(4)国際的な連携、(5)大学とイノベーションの5つをテーマとし、2月17日から19日までニューヨークのグランドハイアットホテルで開催されました。全米の大学、海外の高等教育・留学に関する教育機関、政府機関等の関係者600人以上(主催者発表)が参加し、日本からは、独立行政法人日本学生支援機構(以下JASSOと略)とJICEが参加しました。

山野理事長は、18日午前に開かれた地域ごとの円卓会議の東北・東南アジア・セッションにおいて、IIEのポール・ターナー東北アジア局長(北京事務所長)及びジョナサン・レンブライト東南アジア局長(バンコク事務所長)の司会のもと、日中交流の最近の動向の他、人材育成奨学計画(JDS)及びアフリカの若者のための産業人材育成(ABE)イニシアティブについて紹介しました。質疑応答のセッションでは、JASSOから最新のデータによる日本への留学生の説明がありました。

IIEとJICEは2010年から関係が始まり、特に2015年以降、KAKEHASHI Projectの実施においてペギー・ブルメンタール上級顧問(Senior Counselor to the President)の協力により、新たな教育機関を紹介してもらうとともに、毎年、OJTを含むProfessional Attachment(インターンシップ)をIIEで実施しています。また、近年では、IIE が有するフルブライト・プログラム等におけるノウハウや先端事例をJICEが運営する人材育成事業に積極的に取り込んでいます。

今回の訪米の機会では、ペギー・ブルメンタール上級顧問とともに在ニューヨーク日本国総領事館広報文化センターの佐藤勝センター長を訪問し、日米の留学生や人材育成プログラムに関する最新の動向等について意見交換を行いました。

総務部人事課
二木 桂奈 

円卓会議「東北・東南アジア」セッションのスピーカー、左からIIEターナー局長、山野理事長、前韓国国連大使ユ氏、タイ教育省ラカナ課長、IIEジョナサン局長
JASSO引地朋彦・国際渉外調整監が日本の国際教育政策の動向について説明
山野理事長とペギー氏のフレンドシップがJICE・IIEのパートナーシップの根底にある。
IIEサミットでは国際教育分野での表彰とネットワーキングを目的としたレセプションも開催された。左からJICE吉岡孝二郎職員、山野幸子理事長、二木桂奈職員、IIEインドネシア・プリマ・セチアワンUSAID SHERAプログラム・ディレクター

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